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生命力
「生命力〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
生命力の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「或る女」より 著者:有島武郎
な神経の混乱、そしてそのあとに続く死滅と同然の倦怠《けんたい》疲労。人間が有する
生命力をどん底からためし試みるそういう虐待が日に二度も三度も繰り返された。そうし....
「想片」より 著者:有島武郎
ると、その人の生活に十分の醇化《じゅんか》を経ていないで、過去から注ぎ入れられた
生命力に漫然と依頼しているのが発見されるだろう。彼が現在に本当に立ち上がって、そ....
「金魚撩乱」より 著者:岡本かの子
肌質のこまかいため、現実から追い捲くられたりした生きものであって、死ぬには、まだ
生命力があり過ぎる。さればといって、神や天上の人になるには稚気があって生活に未練....
「母子叙情」より 著者:岡本かの子
芽ぐまないうちに親になって途方にくれて居るなかで、いつか成人して仕舞ったむす子の
生命力の強さに驚かれる。感謝のような気持がその
生命力に向って起る。だが、その生命....
「超人間Ｘ号」より 著者:海野十三
作った人工生物、電臓《でんぞう》は、三千ボルトという高圧の電気をあびて、はじめて
生命力を持ったんだ。そして初めは、機械人間のからだの中にはいっていた。それから火....
「家庭愛増進術」より 著者:岡本かの子
親愛はむしろ保てないと私の生活意識の一部分が明確に感じて居ます。 自分の大切な
生命力をついやを割いてわたくしの為にして呉れます。（他所へつれて出てもらうことよ....
「光は影を」より 著者:岸田国士
う法がありますか。その医者は、なにを知り、何を予言できるというのです？ あなたの
生命力は、彼の判断をこえているということじやありませんか。僕には、あなたが必要な....
「俳優倫理」より 著者:岸田国士
の確かな拠り所があって、しかもその想像はある現実よりも一層真実であるというような
生命力をもっている場合を云うのです。ただああじゃないだろうか、こうじゃないだろう....
「新しき世界の為めの新しき芸術」より 著者:大杉栄
ければならない。其の思想と感情との已むに已まれぬ表白としての、其の若い溌溂とした
生命力の発現としての、そして又、老い傾いた旧い社会に対する戦闘の機関としての、新....
「健康三題」より 著者:岡本かの子
たれる。だがこれは病理学でいう「自己陶酔症」などいう病的なものではないよ。自分の
生命力を現実的にはっきり意識しながら好んで自分を孤独に置く――この孤独は豪華なぜ....
「遁走」より 著者:葛西善蔵
ろん、そのためばかしとはいえない。とにかく私には元気がない。動くものがない。私の
生命力といったようなものが、涸渇してしまったのであろうか？ 私は他人の印象から、....
「贋物」より 著者:葛西善蔵
の悪い次ぎの睡りに落ちこんだ。自然の草木ほどにも威勢よく延びて行くという子供らの
生命力を目の当り見せられても、讃美の念は起らず、苦痛であった。 第二の破産状態....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
ども羽毛は一つ一つ逆毛立っていた。彼女はすばらしく元気なのだった。彼女のあり余る
生命力は、驚異に値すると同時に、歓喜にも充ちたものだった。スペインの大使が、彼女....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
練り、あるいは浄土宗、浄土真宗により心身を仏に委託し、あるいは日蓮宗により宇宙の
生命力を唱題によって心身に享け容れた人たちでありました。中には自室や庭園内に仏像....
「恐怖の幻兵団員」より 著者:大倉燁子
いものであった。 松岡旧伯爵は危篤を伝えられながら、高齢にも似合わず、不思議な
生命力があって、臨終にはまだ間がありそうだ、と、主治医は語った。 枕許には伯爵....