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生年月日
「生年月日〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
生年月日の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「箕輪心中」より 著者:岡本綺堂
った。田町には名高い占い者があって、人相も観る、墨色《すみいろ》判断もする、人の
生年月日を聴いただけでもその吉凶《きっきょう》を言い当てる。お金は帰りにここへも....
「黴」より 著者:徳田秋声
の緒を切って、米粒と一緒にそれを紙に包んで、そこにおくと、「ここへ赤ちゃんの名と
生年月日時間をお書きになってしまっておいて下さい。」と、笹村に言った。 「あなた....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
ある。ここに一人の青年があって、いわゆる放縦不覊の生活を送っていたが、ある時その
生年月日をもって易者に占ってもらうと、あなたの寿命は三十を越えないと教えられた。....
「ウィリアム・ウィルスン」より 著者:佐々木直次郎
載せ、白状しなければ死ぬまでそうしておいたという残酷な刑罰である。 (7)ポーの
生年月日は今日では一八〇九年としたのである。なお、この物語の初めの追憶的の部分が....
「日本脱出記」より 著者:大杉栄
ットから自分のカルト・ディダンティテを出して見せた。写真もはりつけてある。両親の
生年月日までもはいっている。そしてそれにフランス人が二人と同国人が二人保証人に立....
「めでたき風景」より 著者:小出楢重
ないであろう。 そのなまぬるさを平気でやるだけの新鮮なる修業は、我々明治年間に
生年月日を持つ男たちにとっては、かなりの悩みである。 私は巴里で、誰れかのアミ....
「落ちてゆく世界」より 著者:久坂葉子
小学校の時の先生によく似ておりました。 「年は、生まれた月日は?」 私は自分の
生年月日を告げます。竹の細い棒を何度もわけたり一しょにしたりして呪文を唱えている....
「狼疾記」より 著者:中島敦
下二段に分れていて、その上段にゴチックで彼の細君の名が記されている。それに続いて
生年月日やら生処やら卒業の学校やらが書立てられ、さて、M氏に嫁するに及んで、貞淑....
「公孫樹」より 著者:豊島与志雄
父の筆蹟だった。よく調べてみると、僕達兄弟のと同じ形式の七夜の命名式の紙で、その
生年月日は僕より一年三ヶ月前だった。 初め僕はただ意外な驚きだけを感じたが、や....
「日本文化私観」より 著者:坂口安吾
があって、この中に円みを帯びた数万の小石が山を成している。自分の欲しい金額と姓名
生年月日などを小石に書いて、ここへ納め、願をかけるのだそうである。五万円というも....
「三つの悲憤」より 著者:豊島与志雄
って納められ、五寸ほどの厚みの楠の蓋が、鎹で留められました。墓地は、本人の姓名と
生年月日とで占われることもなく、ただ阮東の見立てにより、湖水のそばの小高い丘の上....
「阿Q正伝」より 著者:井上紅梅
は号がない。――号があったかもしれないが、それを知っている人は無い。――そうして
生年月日を書いた手帖などどこにも残っていないのだから、阿桂ときめてしまうのはあん....
「血液型殺人事件」より 著者:甲賀三郎
。 千九百二十二年四月二十四日を思い出せ。 ああ、そうして、之れはなんと私の
生年月日なのだ! 「ど、どうしたんだ。君」 私の啻ならない様子を見て、署長は詰....
「自警録」より 著者:新渡戸稲造
の割合に受けている。はなはだしきは簡単なる手紙をもって、自分の姓名《せいめい》と
生年月日とを認《したた》め、これに現在の職業を書き加えて、他に発展の途《みち》を....
「恐怖の幻兵団員」より 著者:大倉燁子
まに誓約してしまったのです。はっきりとは覚えていませんが、誓約書には住所、氏名、
生年月日をしたため、次ぎにこんなことを書かせられました。 『私ハソビエト社会主義....