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生民
「生民〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
生民の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
が改革の実をあげようとするなら、深くこの谷を注目し、もっと地方の事情にも通じて、
生民の期待に添わねばなるまいと彼には思われた。 嘆願書はできた。二月はじめから....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
わからないのみならず、人力も絶えず徴発せられて争闘の犠牲とならなければならない、
生民その堵《と》に安んぜずというのが、この近江の国の住民の運命でした」 「なるほ....
「小春」より 著者:国木田独歩
き連峰の夢よりも淡きを見て自分は一種の哀情を催し、これら相重なる山々の谷間に住む
生民を懐わざるを得なかった。 自分は小山にこの際の自分の感情を語りながら行くと....
「孔子」より 著者:和辻哲郎
くす可くんば則ち久しくし、以て速やかにす可くんば則ち速やかにせしは孔子なり。……
生民有りてより以来。 宰我。 子貢。 有若。 右の内、最初の頌辞は孟子自身のもの....
「三国志」より 著者:吉川英治
の議をみだりに私なし、四|寇の乱、ついで起り、あわれ漢帝を民間に流浪させ参らせ、
生民を溝壑に追い苦しむ」 孔明はことばを休めた。 内に情を抑え、外に平静を保....
「融和問題に関する歴史的考察」より 著者:喜田貞吉
ものは、みなこれに頼って生活の資を求めねばならなかったのです。これいわゆる「農は
生民の本」なるものです。ここにおいてか食物衣服の生産者と、その供給を受ける者との....