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生活様式
「生活様式〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
生活様式の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「片信」より 著者:有島武郎
その動向は永年にわたる生活と習慣とが馴致《じゅんち》したもので、両階級の間には、
生活様式の上にも、それから醸《かも》される思想の上にも、容易に融通しがたい懸隔の....
「広津氏に答う」より 著者:有島武郎
だ。無産者の独裁政治とは、おそらくかかるものを意味するのであろう。まことに一つの
生活様式が他の
生活様式に変遷する場合において、前代の
生活様式が一時に跡を絶って、....
「宣言一つ」より 著者:有島武郎
。国家の権威も学問の威光もこれを遮《さえぎ》り停めることはできないだろう。在来の
生活様式がこの事実によってどれほどの混乱に陥ろうとも、それだといって、当然現わる....
「人造人間殺害事件」より 著者:海野十三
あり、金や権力もあるであろうが、要するに彼等は科学的には失業者に過ぎない。僕等は
生活様式や境遇は失業者に違いないが、一度《ひとたび》、ハンマーを握らせ、配電盤《....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
えているように見える。私は断じてこれを不可とする。 変らねばならぬものは社会の
生活様式である。それが変って個人の
生活様式にまで追い付かねばならぬ。 国家も産....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
ある。この熱帯文明と寒帯文明とが、日本民族によって融合統一され、次の新しい人間の
生活様式が創造されなければならない。どうも日本民族をおいて、他にこの二大文明の融....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
産者なのです。兄の家にいましたが、兄は馬鹿正直なくらい昔風な一徹な性質で、新しい
生活様式に憧れる妹とは何ごとにつけても合うはずがありません。だからあたくしが兄の....
「赤耀館事件の真相」より 著者:海野十三
餐がすむと、嫂と百合子と、執事の勝見を相手に麻雀を闘わすのが、もっとも彼の動的な
生活様式で、あとは唯もう、赤耀館の中で瞑想に耽っているという風でした。 さて赤....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
わけ。万年筆一本、ナイフ一挺、メモ一冊なくなっても不便この上ないわけ。われわれの
生活様式も一段と工夫を積まねばならぬ。 七月二十九日 ◯昨日は岡東浩がえらくな....
「ヒルミ夫人の冷蔵鞄」より 著者:海野十三
に枕を並べて比翼連理の語らいに夜の短かさを嘆ずることとはなった。 ヒルミ夫人の
生活様式は、同棲生活を機会として、全く一変してしまった。彼女は篤き学究であったが....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
ヘザーレッグの発作説が発狂説に変わっていたのを知った。いずれにもせよ、私は自分の
生活様式を変えなかった。私は人を訪問した。馬に乗った。以前と同じような心持ちで食....
「芸術は革命的精神に醗酵す」より 著者:小川未明
人情の機微を穿つとか、人間と人間の関係を忠実に細叙するとかいうのも、この世の中の
生活様式を其の儘肯定しての上のことである。彼等は、この社会生活、そのものゝ原因に....
「単純化は唯一の武器だ」より 著者:小川未明
られるところがないだろうか。 私の子供時分には、まだ、周囲に封建時代の風習も、
生活様式も残っていた。女達は、自から糸車を廻わして、糸をつむぎ、機に織って、それ....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
、事情に応じて善処することになっていますから、私たちいわゆる在家のものはなおさら
生活様式は時代の適応性を考えなければなりません。 洋装が便利だったら洋装も結構....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
が、田舎出身の兵隊に、慣れない腰掛を強制し、また窮屈な寝台に押し込んでいる。兵の
生活様式を急変することは、かれらの度胆を抜き、不慣れの集団生活と絶対服従の規律の....