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「生活権〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

生活権の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
道標」より 著者:宮本百合子
ュマニテ」は、フランス全市民を決定的にファシズムのもとにしたがえるために、人々が生活権のためにたたかう勇気をくじかれ恐怖としりごみをおこさせるために、ブリアン政....
ドン・バス炭坑区の「労働宮」」より 著者:宮本百合子
ストイも小説に書いている。帝政時代のロシア支配階級はその他多くの弱小民族を圧迫し生活権を奪うことによって豊沃な耕地を、森林を、鉱山と港とを自分の富として加えた。....
イタリー芸術に在る一つの問題」より 著者:宮本百合子
られているようにアフリカへ向って、リビヤへ向って、エチオピヤへ向って土着種族から生活権を奪うことが、イタリーの文化人にとって最も望ましい唯一の脱出の道と考えられ....
ある回想から」より 著者:宮本百合子
身なりの四十がらみの人であった。 中野重治が、訪問のわけを話した。作家としての生活権を奪われることは迷惑であることを話した。かりに、役人である人が、突然、無警....
現実に立って」より 著者:宮本百合子
三年に完全な婦人参政権を実現した。ソヴェト同盟が、生産と公共的な勤労に従う男女の生活権を尊重して、十八歳以上の男女に等しく選挙・被選挙権を与えていることは、周知....
今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
ワイルド・キャットが始った。学生たちは非常におどろいた。彼等は自分たちが労働者の生活権侵害者になったことを恥じた。そして政府の目的を発見したのであった。さらに学....
新しい抵抗について」より 著者:宮本百合子
いう小気味よさにだまされて、本質的には、いい気味がっている本人自身の市民的自由や生活権をかっぱらわれてしまうような、愚かな快感に浸ることは全く人民的自殺です。自....
世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
――この基本的な不安に較べれば、社会から進歩的と睨まれているインテリ小市民の社会生活権喪失に就いての不安などは、重大は重大でも、云わば付属品のようなものにしか過....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
意味では天理教、其の他)。 最後に、文化運動の新しい形態の萌芽として、文化人の生活権の拡大を現実的な地盤として初めて大衆的文化運動を遂行し得る、という建前から....
言いたい事と言わねばならない事と」より 著者:桐生悠々
を招く。現に私は防空演習について言わねばならないことを言って、軍部のために、私の生活権を奪われた。私はまた、往年新愛知新聞に拠って、いうところの檜山事件に関して....
あとがき(『宮本百合子選集』第五巻)」より 著者:宮本百合子
仕事にしていた役所へ行って、検事であるその所長に会って話した。当時はまだ、作家の生活権を奪うということからの抗議に対しては内務省も保護観察所も、耳を傾けなければ....
あとがき(『宮本百合子選集』第八巻)」より 著者:宮本百合子
ただ国と国との間に武力闘争がないというばかりではなく、それぞれの国の内部で人民の生活権が犯されていないことを条件とする。そして、それぞれの社会生活に人民生活が民....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
へ向って上申のために上って来たという。一方また、湖水が干上るために、己《おの》が生活権が脅威せらるるという湖上の運輸業者と、漁民が動揺をはじめたのです。ところで....
戦争論」より 著者:坂口安吾
りが座布団の上へ坐っていたって、民主々義にさしつかえるワケはないのだ。 人間の生活権を保護するに、ストライキなどゝいう素朴な方法を公認する愚かさ、工夫、努力の....
戦争責任者の問題」より 著者:伊丹万作
団体にも所属しないことを理想としているものである。(生活を維持するための所属や、生活権擁護のための組合は別である)。 それが自分の意志の弱さから、つい、うつか....