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生焼
「生焼〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
生焼の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「人間失格」より 著者:太宰治
の吊皮《つりかわ》には疥癬《かいせん》の虫がうようよ、または、おさしみ、牛豚肉の
生焼けには、さなだ虫の幼虫やら、ジストマやら、何やらの卵などが必ずひそんでいて、....
「野分」より 著者:夏目漱石
。大に西洋料理でも食って――そらビステキが来た。これでおしまいだよ。君ビステキの
生焼《なまやき》は消化がいいって云うぜ。こいつはどうかな」と中野君は洋刀《ナイフ....
「地上」より 著者:島田清次郎
らおう。――ううん、日本酒の熱い奴にしてくれ。おい、日本酒の熱いのに、うまい肉の
生焼きをもって来い!」 「はい」と給仕女は下りて行った。掻き鳴らすマンドリンの春....
「ノンシャラン道中記」より 著者:久生十蘭
た。タヌはそれを見るより、 「あら、いやよ! 給仕《ギャルソン》。これではあまり
生焼《セニャン》過ぎるわ。もう少しよく火を通して来てちょうだい」といったのはまた....
「恐怖の季節」より 著者:三好十郎
全くその通りで、大賛成であります。「うちのタイコ焼にドロやイモが混っているとか、
生焼けだとか、くさす奴がいるが、とにかく半日に五百個売れるんだ。くやしかったら、....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
糖で味をつけたのだ。ビフテキには是非ジャガ薯を添えなければならん。ビフテキは中が
生焼《なまやけ》で截《き》ると血が出る位だから牛肉中に潜伏《せんぷく》する真田虫....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
上等のバターを出せば半斤《はんぎん》位一度に舐《な》めてしまう、ビフテキを出すと
生焼《なまやき》だといって焼き直させる有様ですから如何《いか》に料理屋の主人が上....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
、熊、猿、白鳥、七面鳥、鶏《にわとり》、犢《こうし》なぞは焼け過ぎた方が良いので
生焼《なまやけ》を非常に忌《い》みます」猟天狗「むずかしいものですね。小鳥の中で....