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「生生〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

生生の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
星座」より 著者:有島武郎
とを聴いてはいけない。自分のところは極端に貧乏している。しかも自分がいつまでも書生生活をしているばかりで、お前にまで長い間苦労をかける。お前の婚期がおくれるくら....
のんきな患者」より 著者:梶井基次郎
いうことを思わざるを得ないのだった。 吉田は二年ほど前病気が悪くなって東京の学生生活の延長からその町へ帰って来たのであるが、吉田にとってはそれはほとんどはじめ....
勲章を貰う話」より 著者:菊池寛
の勲章には三百ルーブルの年金が付いていた。彼はこの名誉と年金とをもって、元の大学生生活にかえろうと思っていた。そして静かな、煩《わずら》わされない生活を楽しもう....
出世」より 著者:菊池寛
頭の中に浮んできた。彼が、初めて東京へ出てきてから、六、七年間の、暗いみじめな学生生活のどの時代のことを考えても、あの図書館の中で暮した半日なり一日なりの有様が....
首を失った蜻蛉」より 著者:佐左木俊郎
に住んでいれば、怠け者でない限り、狡い者で無い限り、王者を敬うものである限り、終生生活の不安も無く職を失う憂えも無く生きられるのだが、などと彼は考えた。 「それ....
青春の逆説」より 著者:織田作之助
おずおずとうぶ毛を見せた少年なのである。しかし、許嫁から度々手紙が来て、東京の学生生活などを書いた文句を見ると、豹一などとは段違いの頼もしさがあった。 二週間....
婦系図」より 著者:泉鏡花
ないわね。」と笑って、その柄を投り出した様子は、世帯の事には余り心を用いない、学生生活の俤が残った。 主税が、小児衆は、と尋ねると、二人とも乳母が連れて、土産....
金魚撩乱」より 著者:岡本かの子
い、夕飯後は市中へ行って、ビールを飲んだり、映画を見たりする単純な技術家気質の学生生活が始まった。研究生は上級生まで集めて十人ほどでかなり親密だった。淡水魚の、....
故郷を想う」より 著者:金史良
内地へ来て以来かれこれ十年近くなるけれど、殆んど毎年二三度は帰っている。高校から大学へと続く学生生活の時分は、休暇の始まる最初の日の中に大抵|蒼惶として帰って行った。われなが....
支倉事件」より 著者:甲賀三郎
か。乃公一度び出れば手に唾して栄職につく事が出来ると考える。そして何分にも長い学生生活に倦きているから、社会に出て働くと云う事に無限の興味と期待を持っている。だ....
学生時代」より 著者:幸田露伴
わたくしの学生時代の談話をしろと仰ゃっても別にこれと云って申上げるようなことは何もございません。特にわたくしは所謂学生生活を仕た歳月が甚だ少くて、むしろ学生生活を為ずに過して仕舞ったと云っても宜い....
金属人間」より 著者:海野十三
り》君をご紹介したいのである。 雨谷君は大学生であった。 だがその時代は、学生生活はたいへん苦しいときであったうえに、雨谷君の実家は大水《おおみず》のために....
朝飯」より 著者:島崎藤村
てた。 「こんなことを言ったら、妙な人だと君は思うかも知れないが――」と自分は学生生活もしたらしい男の手を眺めて、「僕も君等の時代には、随分困ったことがある――....
明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
普通の学校に特殊の歴史的宗教を入るれば必ず偏頗《へんぱ》となって混乱を来たす。学生生徒のすべてが仏教徒に限ってもいなく、またクリスト教徒に限ってもいない。神道側....
ベートーヴェンの生涯」より 著者:片山敏彦
』に親しんで以来五十年以上の歳月が経った。一八八九年から一八九一年までローマで学生生活をしたとき以来、私はこれらの作品を通じて友マルヴィーダ・フォン・マイゼンブ....