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生産力
「生産力〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
生産力の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「デンマルク国の話」より 著者:内村鑑三
幸の民を興します。デンマークは実にその善き実例であります。
第二は天然の無限的
生産力を示します。富は大陸にもあります、島嶼《とうしょ》にもあります。沃野にもあ....
「上高地風景保護論」より 著者:小島烏水
べき森林が、商人に惜しげもなく、払い下げられた、それも、払い下げによって、土地の
生産力を大《おおい》に潤《うる》おすわけならば格別であるが、若干の価をも得られべ....
「本州横断 癇癪徒歩旅行」より 著者:押川春浪
極に至れば、国家は遂に見苦しく自滅する他《ほか》はないのだ。今日我国は貧乏にして
生産力に乏しいというが、富力を増し
生産力を高める余裕はまだまだ沢山ある。ブラブラ....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
質力を作り上げなければならないのです。この立ち後れた東亜がヨーロッパまたは米州の
生産力以上の
生産力を持たなければならない。 以上の見地からすれば、現代の国策は....
「新日本の進路」より 著者:石原莞爾
設は成功し難いであろう。東亞連盟の建設方式によれば、國民の大部分は、各地方の食糧
生産力に應じて全國農村に分散し、今日の部落程度の廣さを單位として一村を構成し、食....
「一つの世界」より 著者:伊丹万作
上の統一ということがずっと容易になったのだ。そのかわり、現在の日本くらいの程度の
生産力では真の意味の独立が困難になってきたのだ。 現在すでに真の独立国は英・米....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
渡すかぎりの焼野原で、数千本の煙突から煙の出て居るのは僅々七、八本に過ぎず、工業
生産力の低下に今さらながら慄然とし、敗戦的観念に追いつめられてしまった。 ◯ベル....
「工場細胞」より 著者:小林多喜二
矢張り下降を辿っている。「H・S」だけが何時迄もその例外である筈がなかった。又、
生産力の強度化を計るために、現在行われている機械組織がモット分業化され、賃銀の高....
「日本脱出記」より 著者:大杉栄
る筈だ。ドイツの軍隊はほとんどまったく破壊されてしまった。そしてフランスは、その
生産力の恢復よりも、軍備の充実により多くの力を注いだ。とてももう相撲にはならない....
「爆薬の花籠」より 著者:海野十三
やられてしまうじゃないか。機械と職工とこの両方をやっつけてしまえば、ここで日本の
生産力というものはどんと落ちる。機械と職工との両方を狙うのが、うまいやり方なんだ....
「我が人生観」より 著者:坂口安吾
ることに役立つための根本的なものとして考えているのであるが、尾瀬を開発して日本の
生産力を増大させようという政府の企画と、たった十種の植物のためにあたら大面積の高....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
である。 たまたま旅先で箕作りのベク助の器用な腕に目をつけた。これを雇入れて、
生産力が倍加したが、五忘の奴が父に劣らぬ道楽者で、父子相たずさえて遊興にふける。....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
の眼と指の確実さと速さにも驚く。だが、如何な彼女らも、後から後からと送られて来る
生産力のそれには、絶えず追っ立てられ、焦燥させられ、慄えさせられ、しまいにはへと....
「四つの都」より 著者:織田作之助
で薙刀の稽古をしているのである。 初枝「この四つの都会のうち、大阪、神戸は日本の
生産力の中心地で……」 三一 校庭。 清子が高等科の女の子に薙刀の基本動作を教え....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
がないところから、軍事予算は通過しても戦備はできない。考え抜いた結果、何とかして
生産力拡充の一案を得て具体的に政府に迫るべきだと考え、板垣関東軍参謀長と松岡満鉄....