生者必滅[語句情報] » 生者必滅

「生者必滅〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

生者必滅の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
た。どうしたら善かろう。万一の事を考えると今の内に有為転変《ういてんぺん》の理、生者必滅《しょうじゃひつめつ》の道を説き聞かして、もしもの変が起った時取り乱さな....
猿飛佐助」より 著者:織田作之助
んでしまったのであろう。南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏、万物逝いて復らず、人生流転、生者必滅、色即是空!」 どうも修業の足りぬ坊主と見えて、しどろもどろの念仏を唱....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
遠からずおなくなりですなんて、なぜ、そう仰有るのよ」 英信は顔をそむけて、 「生者必滅は世のコトワリですよ」 と苦々しげに呟いた。 光子は思わずカッとして....
取返し物語」より 著者:岡本かの子
ぬ』 源兵衛『わしとても同じ想いだ。然しお上人さまがよう言わるる此の世のさまは、生者必滅、会者定離。たとえ表向き夫婦となって、共白髪まで添い遂げようとしても、無....
釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
でも黙りこくって立っていた。昨夜見た時はぴんぴんしていた人のこの有様に、諸行無常生者必滅とでも感じたものか、鼻汁《はな》を手の甲へすりつけながら、彦兵衛も寒々と....
迷信解」より 著者:井上円了
声を立てしかば、主人は刀に手をかけながら、『汝、この世に迷いしことの愚かなるや。生者必滅の理を会得して往生を遂げよ』といいければ、本人は笑い出だし、『われ死せし....
父の墓」より 著者:岡本綺堂
く半を過ぎたるに、已に四人の叔に離れ、更に一人の叔母と姪を失いぬ。仏氏のいわゆる生者必滅の道理、今更おどろくは愚痴に似たれど、夜雨孤灯の下、飜って半生|幾多の不....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
らくらくと成し遂げられるであろう。ペンの動きとともに動いてゆく心に、思い浮かべる生者必滅の悲しさ。描き眺める国々の隆替の姿。そして彼は静かにはっきりと夢見る、時....