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生肝
「生肝〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
生肝の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「絵本の春」より 著者:泉鏡花
屋敷に、忠義がった侍が居てな、御主人の難病は、巳巳巳巳、巳の年月の揃った若い女の
生肝で治ると言って、――よくある事さ。いずれ、主人の方から、内証で入費は出たろう....
「狐」より 著者:岡本かの子
にされたのでございます。 聞けば注文するものもあって、夫狐は売り渡されたが最後、
生肝をとらるる由なそうにございます。 ――それは、さぞ、心痛なことであろう。だが....
「番町皿屋敷」より 著者:岡本綺堂
彼は伯母の前におとなしく降伏していると、真弓の裲襠姿はやがて再び乗物に隠されて、
生肝でも取られたようにぼんやりしている奴どもを後に、麹町の方へしずかにその乗物を....
「ヒルベルト訪問記」より 著者:高木貞治
の為に一命を取り留めたということです.しかし,その薬だけでは効験不確だから,毎日
生肝を四半斤ずつ食っておられるそうです.それでも不治の病だから,若しもこの療法を....
「悪魔祈祷書」より 著者:夢野久作
の首を絞られるような気持になってしまいましたよ。西洋には血も涙もない悪党が多い。
生肝取りだの死人使い、奴隷売買、人殺し請負いナンテものは西洋人でなくちゃ出来ない....
「白くれない」より 著者:夢野久作
るか。かほどの無道の磔刑を、怨み悪む者一人も無しとばし思ひ居るか。 われこそは
生肝取りの片面鬼三郎よ。汝等が要らざる詮議立てして、罪も無き罪人を作る閑暇に、わ....