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生麦事件
「生麦事件〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
生麦事件の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
近に来た便りがありますか――江戸からでも。」 「さあ、最近に驚かされたと言えば、
生麦事件ぐらいのものです。」 「あの報知はわたしの方へも早く来ました。ほら、横須....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
大きな通行の意味を切迫した時局に結びつけて見た。その月の八日はかねて幕府が問題の
生麦事件でイギリス側に確答を約束したと言われる期日であり、十日は京都を初め列藩に....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
一人を傷つけたのだ。外国陸戦隊の上陸は、こんな殺傷の結果であった。何にせよ相手は
生麦事件以来、強硬な態度で聞こえたイギリスであり、それに兵庫にはこんな際の談判に....
「文学に関する感想」より 著者:宮本百合子
だけ取扱うことが、革命の前夜における日本の闘争の現実の必要性を満すのではない。「
生麦事件」を書こうとも、ブルジョア作家十一谷義三郎をしてブルジョア的盛名を得させ....
「瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
因果覿面、好き気味なりと竊に語り合いしという。 またその反対の例を記せば、彼の
生麦事件につき英人の挙動は如何というに、損害要求のためとて軍艦を品川に乗入れ、時....
「「プラーゲ旋風」の話」より 著者:山下博章
掛ける判事様が東京区裁判所に出現した。 幕末文久二年には薩摩の奈良原喜左衛門が
生麦事件を惹起し、明治になってからも、露国皇太子に切り付けた津田三蔵や、李鴻章を....
「黒船来航」より 著者:服部之総
。前者の例は生麦《なまむぎ》で薩摩《さつま》の武士がイギリス人を斬った、いわゆる
生麦事件に代表されるものであり、後者はたとえば対馬《つしま》が占領されたとき最後....
「尊攘戦略史」より 著者:服部之総
使命を果しての帰途|生麦《なまむぎ》に英人を斬って攘夷実行の先頭をきったが、この
生麦事件の秘密は、それが慶喜・春岳後見下の幕府による参覲制改革の以前にあったこと....