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産まず
「産まず〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
産まずの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
た。月子が部屋の扉を閉じたらしい。 お喋舌りの小鳥も啼き出さず、東の空も水色を
産まず、裾野は暗く物寂しく、風ばかりが灌木を渡ると見え、嘯くような声がした。 ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
女巫《みこ》が廟の周《ぐる》りを歌い踊り廻る間にこれと婚す。さて家に帰って蛇児を
産まず人児を産んだから、人が蛇神の名代を務めたのだ(一八七一年版シュルツェの『デ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
し。その声異様にて形容しがたし。藪中で家鶏と交わり卵を生めど、その雛長じても子を
産まず。赤藪鶏と近く棲む所では間種を生ずれど、それもまた種を続けず。第三にセイロ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
訶僧祇律』三にいわく、過去世に婆羅門あり銭財なき故、乞食して渡世す。その妻、子を
産まず、家に那倶羅《なくら》虫ありて一子を生む。婆羅門これを自分の子のごとく愛し....
「婦人の天職」より 著者:堺利彦
く多くの子供を産む者にあらず。ある者はわずかに一、二人を産み、ある者は全くこれを
産まず。ゆえにそれらの婦人がその余力をもって他の多産婦人を助くるは、当然にしてま....