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産みの親
「産みの親〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
産みの親の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ロマネスク」より 著者:太宰治
相を見ないようにして、わざと顔をきつくそむけながら呟《つぶや》いた。これは太郎の
産みの親じゃ。御大切にしなければ。 太郎の予言は当った。そのとしの春には村のこ....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
は手をあげて、暗く沈みかけている北の空を指さしながらひとり言。 「なるほどなア、
産みの親より育ての親というくれえのもんだ。おふくろだというあのお蓮さんが急にけえ....
「雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
にゃあ、どうも、あの娘ッ子は、憎めねえ気がしてならねえ、妙なめぐり合わせで、わが
産みの親を、かたきと思うものとも知らず、いのちがけで惚れてしまった、あの子に、何....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
ス学会」というものと、「国際文化」のグループとが合体して出来たもので、三木がその
産みの親の一人であるし、それに三木が東京へ出て来て間もなく出版した『新興科学の旗....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
、せっかくありついた、この大枚一万両の使用方法についてでげす、今度また新たに鐚が
産みの親心てやつで、苦心惨憺を致さなけりゃ相成らん、なんしろ絵かきが五十八人もい....
「勝負師」より 著者:織田作之助
術もないくらい完敗して、すっかり自信をなくしてしまっている筈ゆえ、更に近代将棋の
産みの親である花田に挑戦するような愚に出まいと思っていたのである。ところが、無暴....