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「産品〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

産品の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
或る女」より 著者:有島武郎
て、その足で買い物に出かけた。妹たちに買い残しておくべき衣服地や、外国人向きの土産品《みやげひん》や、新しいどっしりしたトランクなどを買い入れると、引き出した金....
武装せる市街」より 著者:黒島伝治
がやった。日本人はピストルを持って見張っているだけだ。 そして燐寸は、中国の国産品と寸分も異わないものが出来上った。商標も支那式で「大吉」を黄色い紙に印されて....
」より 著者:海野十三
郎に厚意を寄せるのだった。すべては昨夜、町長のところに贈った思いがけなく莫大な土産品のなせる業だった。 北鳴は、町長の言葉が信じられないという風に、わざと黙っ....
現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
な、文筆技術にまで、即ち編集労働である。 処が編集労働の特色は、第一に、その生産品たる編集物が、一つの作品又は論文というような夫々の特性に基く内容価値の所有者....
社会時評」より 著者:戸坂潤
更生の問題として現われる。現時の農山漁村の窮迫は、農村物価の不当並びに不安定・生産品配給の不備・農業経営法の欠陥と過剰労力利用の不適切・小作問題・公租公課等農村....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
を中心として存在するのである。 洋画はいずれにしても今日の日本に於ては、商品生産品としては意味の乏しいもので、商品としては日本画に比較すべくもないものだが、そ....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
。相乗りのモウタア・サイクル。道路工事。石炭配達者。深夜の屋台店。宣伝掲示「|英産品を買え」。海外侵略の英雄像と欧洲戦争記念物の林立。歩道画家。広場と芝生――夜....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
しなければならない。ミレイとコロウとドガが紛れこんで来ている。 もう一つ、お土産品を売るというんで自他ともに許しているはずのミカエル街ピルチの店に、売子と埃と....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
「|好運呼び」のお守り。ブラセルの産。 4 |悪魔の拳。これは有名な葡萄牙の国産品で、やはり迷信的な厄払いのひとつだ。振りこぶしの人さし指と中指のあいだから拇....
金銭無情」より 著者:坂口安吾
をのんで陰鬱であらせられるといふ心持が分らないね。私なぞカストリていふ新日本の特産品をのんで、毎日面白をかしく世渡りができるんだから、人間の心持てえものは、実に....
私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
れが真のクリームの味だと心得て居るように、四五ヶ月もすぎた舶来の古びたバターを国産品よりも高価に購求していて「舶来品は香気が高い」などと感心している。 欧米崇....
純粋経済学要論」より 著者:手塚寿郎
、土地・経営上の設備・耕作の機具を借り入れ、耕作労働者・刈入人夫・召使を雇い、農産品・肥った家畜を売る。工業企業家は繊維・地金を買入れ、工場・仕事場・機械・道具....
荒蕪地」より 著者:犬田卯
施行などによって十二三円がらみにまで米価が上ったとはいえ、諸物価……都市工業の製産品はそれにつれてあくまでも騰貴するので追いつく沙汰ではなかったのだ。 このよ....
街を行くまゝに感ず」より 著者:小川未明
完全に成熟さして、それを摘むまでに、どれ程の労力を費したか。彼等は、この辛苦の生産品を市場にまで送らなければならないのです。 都会人のある者は、彼等の辛苦につ....
私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
形で、弾力に富むものだった。当時は俗に「なまこ紙」といっていたが、私たちはこの国産品を作ろうと思い立ったわけであった。 東京の片隅、はまぐり料理屋とおもしろい....