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用件
「用件〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
用件の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
レゴは単身機内へ乗込んで、ケノフスキーに面会することができた。かれは、短刀直入に
用件を切出した。 ケノフスキーは赤い海象《せいうち》のような顔をゆがめて愕いた....
「特許多腕人間方式」より 著者:海野十三
うございました」 「なんだ、君は本気なのか。いや、それは呆れたものだ。で、今日の
用件は、そのことで来たのかね、それとも他の事件で……」 「いえ、あの『多腕人間方....
「温情の裕かな夏目さん」より 著者:内田魯庵
などに拠って見ると、夏目さんは自分の気に食わぬ人には玄関払いをしたりまた会っても
用件がすめば「もう用がすんだから帰り給え」ぐらいにいうような人らしく出ているが、....
「空中墳墓」より 著者:海野十三
とれた。 「昨日も御来訪下すったそうですが、生憎で失礼をいたしました。……では御
用件というのを承りましょうか」 私は、頬髭を軽くつまみあげながら、早速、話を切....
「海底大陸」より 著者:海野十三
ともに起きふしするのがいいと思うから、いっしょに地下室に入れてもらいたいと、その
用件をのべた。 「それはよした方がいいのじゃないかなあ。わしはあなたがたに敬意を....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
っ只中だ。聞いたろう、さっきの臨時ニュース放送を……」 ぶっきら棒に、さっそく
用件を切りだしたそのアメリカ人は、ニューヨーク・ガゼット新聞の社会部記者として名....
「宇宙尖兵」より 著者:海野十三
イフを下に置いた。しかしイレネは、みなさんそのまま食事をお続け下さいともいわず、
用件のことを話した。 「お気付の方もあることと思いますが、昨夜から本艇はすこし取....
「英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
ンに委せることに同意した。 列車憲兵が、廻ってきた。 「ロンドンへは、どういう
用件でいかれますかね」 憲兵は、記名の切符を、アンへ戻しながら、油断のない目で....
「火薬船」より 著者:海野十三
にいけというのですかい」 憎むべき恫喝 船長ノルマンがとつぜんいいだした
用件というのは、竹見に平靖号へつかいにいけという意外な用事だった。 「そうだ、平....
「太平洋魔城」より 著者:海野十三
目のないのに、唯あきれるばかりであった。 「よろしい。君等の宣伝はその位にして、
用件というのを承ろうじゃないか」 「ははは……太刀川君。まず腰を下したまえ、君が....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
と、 「ねえ、リット少将。――」 と改った口調で、上眼をつかう。 「おお何か御
用件でしたか。それは失礼しました。どうぞおっしゃってください」 「――実は、昨日....
「唄立山心中一曲」より 著者:泉鏡花
と聞きも済まさず、若い紳士は、斜に衝と開いて、身構えて、 (何、私信を見た上、
用件を御承知になりましたな。) 「偏に申訳をいたします。電報を扱います節、文字は....
「人体解剖を看るの記」より 著者:海野十三
かくのその日の記憶が薄れてしまうのを防ごうとするものである。 僕はその日、或る
用件のため、或る病院で働いていた。ところが看護婦が知らせてくれたところによると、....
「荒蕪地」より 著者:犬田卯
、匂いのいい煙草をふかしながら、先を急ぐ用事を控えているらしいにも拘らず、儀作の
用件を、ふんふん……と一々うなずきながら聞いてくれたのである。「うむ、なるほど事....
「妖怪談」より 著者:井上円了
てみたいものであると思っておりました。ところが、ちょっと不幸にも前より取り調ぶる
用件がありまして、ある田舎へ行かねばなりませぬ。かれこれしておりましたときに、病....