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「用便〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

用便の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
或る女」より 著者:有島武郎
しなければいけないんだがといっていなさいました。でわたし、きょうは水曜日だから、用便《ようべん》外出の日だから、これから迎えに行って来たいと思うんです。いけない....
武装せる市街」より 著者:黒島伝治
でも遠くで呻吟を、つゞけていた。 貧民窟の掘立小屋の高粱稈の風よけのかげでは、用便をする子供が、孟子も幼年時代には、かくしたであろうと思われるようなしゃがみ方....
大衆文芸作法」より 著者:直木三十五
ンポがない。これはして見ると残念ながら悪文の適例である。では、次に―― 永い用便を終って厠《かわや》を出た信長は、自然らしく話の序《ついで》に、近習等に向い....
記録狂時代」より 著者:寺田寅彦
帰した。三昼夜と七時間半も踊りつづける間に、睡眠はもちろん不可能であるが、食事や用便はどういうふうにしたものか聞きたいものである。 これに似たのでは八十二時間....
空襲警報」より 著者:海野十三
び、市場と取引の打合せをすることができるのであった。 磯吉という漁夫の一人が、用便のために眼をさました。東の空は、もうかなり白みがかっていた。舳に立つと、互に....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
るが、じつは日本出来である。どうやら、どんどん日本から輸出されてるらしい。 3用便中の婦人の像。小指のさきほどの大きさ。同じく「|好運呼び」のお守り。ブラセル....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
椀のうどんにお礼を言ってしまってから、あとの願いがまことに申し兼ねたことですが、用便がいたしたいということでした。 それは兵助親分の同意を得たわけではないが、....
カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
季節に、その子を一晩じゅう便所の中へ閉じこめるのだ。それもただ、その子が夜なかに用便を教えなかったというだけの理由にすぎないのだ(いったい天使のような、無邪気に....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
》がついていた。おそらくその至って便利な引っ込んだ場所に、いわゆる通行人と称する用便人らを立たせないためのものであったらしい。そういうふうに壁のすみをふさいだも....
精神病覚え書」より 著者:坂口安吾
て、人工的に一ヶ月ほど昏睡させるものである。この昏睡の期間に、患者は食事をとり、用便をし、時に医者と話を交し、僕の場合は本や新聞を片目をつぶりながら読んでいたり....
桂馬の幻想」より 著者:坂口安吾
った。ところが木戸は立ったまま一時間すぎても戻らなかった。戻らないわけだ。木戸は用便をすましたあと、ふと庭ゲタをつッかけて宿をでてしまったのである。新聞社の係員....
発明小僧」より 著者:海野十三
牛馬両便器の発明 昭和二年実用新案広告第四二九四号(類別、第七十五類五、家畜用便器)――出願人、四谷区永住町、中×清氏。 牛馬の両便と都市の美観衛生問題は....
黒い手帳」より 著者:久生十蘭
量の紙屑が堆積し、壁にはいたるところに数字と公式が落書してあった。床の上で自在に用便するとみえ、こんもりと盛りあがった固形物が紙屑のあいだに隠見していた。 長....
瘠我慢の説」より 著者:木村芥舟
内に先生の健康全く旧に復したりと竊かに喜びたり。 夫人|云わるるよう、この頃|用便が至て近くなりまして、いつもあの通りで困りますと。やがて先生|座に復され、予....
偽刑事」より 著者:川田功
来るのであった。寧ろ彼女の成功を讃美したい様な気持にさえ成って来た。彼女は、婦人用便所と札を掲げた方へ悠々と這入って行った。 彼は嘗て新聞で見た事があった。夫....