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用器
「用器〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
用器の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「生きている腸」より 著者:海野十三
のうちに彼は、あつめてきた道具の真ん中に立って、まるで芝居の大道具方のように実験
用器の組立てにかかった。 見る見るガラスと金具と液体との建築は、たいへん大がか....
「気狂い機関車」より 著者:大阪圭吉
!」そして吃驚した一同を、軽く微笑して見廻しながら、「しかも、それは、当駅の工事
用器具所に属するものです!」 二 私は、喬介の推理に今更の....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
何とかいう男があった。 ところが、僕自身が受けた東京中学校の方は、僕の大嫌いな
用器画が三題ともちっとも分らないで、その日でもう落第となった。換玉の方はうまく行....
「草藪」より 著者:鷹野つぎ
躍しているんだぞと啖呵をきった。それだのに健康帯という腹部をがっちりと締めあげる
用器を、水筒の紐かなぞのように肩にかけたりしている時には、母親に見つけられちゃん....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
がつかなかったとも思われます。 つづらといえば、どんな山の中にでも備えてある日
用器具の一つだが、兵馬が特に見覚えのあるように感じたのは、そのつづらに巴《ともえ....
「南島譚」より 著者:中島敦
れから私の顔を見て、ニヤリとしながら軽く頭を下げた。 以後、私は度々魔除や祭祀
用器具の類を彼に作らせた。小神祠《ウロガン》や舟型霊代《カエップ》や大蝙蝠《オリ....
「私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
法を行わねばならない。ことに夏期は一度消毒した牛乳を絶えず冷水につけておくこと、
用器や空瓶も丁寧に消毒することなどなかなか苦心を要するものである。洗いようが粗末....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
くとも、なお必然的に変化すべき時運に面していたのであった。ただその中でも特に稲扱
用器の改良が、大きな影響を与えたというのみである。同じ新規の器具方法でも、単にい....
「雪雑記」より 著者:中谷宇吉郎
うという案なのである。駅から五|里《り》の雪道を、馬橇《ばそり》で顕微鏡だの写真
用器具だの食料品だのを運ぶのは大仕事であったが、計画は見事成功した。白樺《しらか....