»
用達し
「用達し〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
用達しの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
》に出て行った。 あくる朝になっても忠三郎は顔をみせないので、半七は日本橋辺へ
用達しに行った足ついでに、通旅籠町《とおりはたごちょう》の河内屋をたずねると、忠....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
、おめえに預けて俺は帰るぜ。大丈夫だろうな」 「大丈夫です」 それから二、三軒
用達しをして、半七は神田の家へ帰った。近所の銭湯で汗を流して来て、これから夕飯を....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
房を叱ったところで、どうにもならないので、半七は怱々にここを出た。それから京橋へ
用達しに廻って、七ツ(午後四時)頃に神田の家へ帰ると、やがて善八が来て、牢抜けが....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
と勿論で、二、三年前にもこういう実例があった。ある日の午後、独身者の善昌が近所へ
用達しに出ると、その留守へやはり近所のお国という女が参詣に来た。 ここでお国を....
「吉原新話」より 著者:泉鏡花
する。 「閉めていらっしゃいな。」 で、蓮葉にぴたり。 後に話合うと、階下へ
用達しになど、座を起って通る時、その窓の前へ行くと、希代にヒヤリとして風が冷い。....
「夜泣き鉄骨」より 著者:海野十三
方は、どこへ行くのさァ」その女は、一歩近よって、云った。 「ちょいと、この仁と、
用達しに」 「そうかい、あのネ」女は、口を、わしの耳に近づけて、連れに聞かせたく....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
方から集まる参詣人の混雑も思いやられた。 その八日の午後である。半七は下谷まで
用達しに行って帰ると、幸次郎が一人の客を連れて来て、親分の帰るのを待っていた。 ....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ど前の事だそうで、門前町のはずれに住んでいる塩煎餅屋のおかみさんが、茗荷谷の方へ
用達しに出ると、その途中で花星のお住を見かけたのですが、お住は二十歳ぐらいの小綺....
「紅玉」より 著者:泉鏡花
遊ばしましたお留守中は、お邸にも御用が少うございますものですから、自分の買もの、
用達しだの、何のと申して、奥様にお暇を頂いては、こんな処へ出て参りまして、偶に通....
「湯女の魂」より 著者:泉鏡花
毒だ。勇士は轡の音に目を覚ますとか、美人が衾の音に起きませぬよう、そッと抜出して
用達しをしてまいり、往復何事もなかったのでありまするが、廊下の一方、今小宮山が行....
「探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
行った。原を通りぬけて無事に隣り村へ行き着くと、田崎の小父さんは近所までちょっと
用達しに出たから少し待っていてくれという。そこの家にもおばあさんがあって、僕の来....
「廿九日の牡丹餅」より 著者:岡本綺堂
居もせずに帰った。事件はこれから出来したのである。 金助はそれから二、三ヵ所の
用達しを済ませて、その日の七つ(午後四時)ごろに今戸の店へ帰ったが、途中から胸が....
「勧善懲悪」より 著者:織田作之助
押し詰まって来たのにかかわらず、蔵元町人の平野屋ではなんのかんのと言って、一向に
用達してくれない。年内に江戸表へ送金せねば、家中一同年も越せぬというありさま故、....
「二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
んで焦り焦りしている。尤も今日は多分夕方までには発表するだろうと思うが、近所まで
用達しに来たから内々密と洩らしに来た。」 と、いつも沈着いてる男が、跡から跡から....
「九月四日」より 著者:岡本綺堂
久しぶりで麹町元園町の旧宅地附近へ行って見た。九月四日、この朔日には震災一週年の握り飯を食わされたので、きょうは他の
用達しを兼ねてその焼跡を見て来たいような気になったのである。 旧宅地の管理は同....