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田疇
「田疇〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
田疇の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
の中にある。凡ての報償は私の中にある。 例えばここに或る田園がある。その中には
田疇と、山林と、道路と、家屋とが散在して、人々は各※その或る部分を私有し、田園の....
「真田幸村」より 著者:菊池寛
地形を言っておくと、前後が岡になっていて、その中間十町ばかりが低地であり、左右|
田疇に連っている。 幸村の兵が、今しも、この岡を半ばまで押上げたと思うと、政宗....
「弟子」より 著者:中島敦
路を見ずしてこれを褒める理由を聞くと、孔子が答えた。已《すで》にその領域に入れば
田疇《でんちゅう》ことごとく治まり草莱《そうらい》甚だ辟《ひら》け溝洫《こうきょ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
今日の黄昏《たそがれ》、宇治山田の米友が、一本の木柱《ぼくちゅう》をかついで
田疇《でんちゅう》の間をうろついているのを見た人がある。
その木柱は長さ約二メ....
「三国志」より 著者:吉川英治
をひいて、遮二|無二、遼西の境へ侵入した。 道の案内には、もと袁紹の部下だった
田疇という者が立った。 泥河あり、湖沼あり、断崖あり――あらゆる難路が横たわっ....