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「由来書〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

由来書の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十二支考」より 著者:南方熊楠
窪《くぼ》みあり、竜宮の乙姫《おとひめ》が鏡にせんとて、ここを採り去ったという、由来書板行して、寺で売りいたと。 何がな金にせんと目論み、一つの鐘に二つまで瑕....
十二支考」より 著者:南方熊楠
たが、妻子が念じて観音の助けで人間になり戻り二兄を滅ぼし繁盛した。羽州の八郎潟の由来書に、八郎という樵夫《きこり》、異魚を食い大蛇となったという(『奥羽永慶軍記....
わが精神の周囲」より 著者:坂口安吾
りましょう、ハイ、サヨナラ、それだけのことじゃ」 この婆さんの温灸というのは、由来書の通りに云えば、菅平高原から採取している十何種かの高山植物と、動物のホルモ....
茶漬三略」より 著者:吉川英治
しておいたらしいのである。 その僧は、柾木家から、寺へ、焼いてくれと持って来た由来書を序文に書きたして、単なる綴ものを一層書物らしくしてしまった。文章の余りに....