甲兵[語句情報] »
甲兵
「甲兵〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
甲兵の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「運命」より 著者:幸田露伴
を尽して之を封じたまい、諸王の都城宮室の制、広狭大小、天子の都に亜ぎ、之に賜うに
甲兵衛士の盛なるを以てしたまえり。臣ひそかに恐る、数世の後は尾大掉わず、然して後....
「骸骨の黒穂」より 著者:夢野久作
じゃが、あの男がこの間、避病院の落成式の時にこげな事を話しよった。……人間の舎利
甲兵衛に麦の黒穂を上げて祭るのは悪魔を信心しとる証拠で、ずうと昔から耶蘇教に反対....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
猿形|絶《はなは》だ長大、常に田を暴らす、年に二、三十万あり、国中春起ちて以後、
甲兵を屯集し猿と戦う、歳に数万殺すといえども、その巣穴を尽くす能わず〉。アストレ....
「変った話」より 著者:寺田寅彦
とに色々な簡単な通信文を書く。例えば第一区には「敵騎兵国境に進入」第二区には「重
甲兵来る」と云った風な、最も普通に起り得べき色々な場合を予想してそれに関する通信....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
。」 「法螺《ほら》を吹くなよ。」とクリストフは言った。 ちょうどそのとき、胸
甲兵らは石をぶっつけられるのに我慢しきれないで、広場の入り口を閑くために進んでき....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
り口では、カヴェーニャク・ド・バラーニュ将軍が先頭に立って進んでいた一個連隊の胸
甲兵が、まったく不意の激しい銃火にむかえ打たれた。プランシュ・ミブレー街では、屋....
「三国志」より 著者:吉川英治
の医たるわが劉予州の君には、汝南の戦にやぶれ、新野の僻地に屈み、城郭|堅からず、
甲兵|完からず、粮草なおとぼしき間に、曹操が百万の強襲をうけ給う。これに当るはみ....
「三国志」より 著者:吉川英治
された。それを見ると蛮軍もまた人数を増して、攻撃を再開してきた。 この日は、藤
甲兵の全軍に、兀突骨もみずから指揮に立って、江を渡ってきた。 蜀兵は、抗戦に努....