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申越し
「申越し〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
申越しの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「虚構の春」より 著者:太宰治
その辺を借金に廻るのは小生には、ちょっと出来ない。貴兄が小生の友情を信じて寄せた
申越しに対し重ね重ねすまない。しかし出来ないことをねちねちしているのも嫌だから早....
「平野義太郎宛書簡」より 著者:野呂栄太郎
御手紙拝見いろいろと御尽力感謝します。 御
申越しの要項は御忘れになってゆかなかったようです。細川氏の原稿は今月中旬までには....
「富岡先生」より 著者:国木田独歩
手紙を東京なる高山法学士の許に送った、その文の意味は次ぎの如くである、―― 御
申越し以来一度も書面を出さなかったのは、富岡老人に一条を話すべき機会が無かったか....
「鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
だ生きていて、三津浜に潜かに住んでいたが、絶えて久しき妹に面会がしたいと人を以て
申越した。すると曾祖母は、『家名を汚した人には生前に逢う心がない。』と毅然として....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
す。それで宮本顕治様のお名前はよく覚えて居ります。お払未納の分をお心にかけられお
申越しでありますが」何程でもよろしいと申すわけです。いくら位だったか覚えていらっ....
「贋物」より 著者:葛西善蔵
を覘うのであった。それでも老父は、 「耕太郎可愛さにつき金一円さしあげ候、以来は
申越しこれなきよう願いあげ候」といったような手紙の中に、一円二円と継母に隠した金....
「法然行伝」より 著者:中里介山
に罹《かか》っていよいよ臨終という時にもう一度上人にお目にかかり度いということを
申越して来たが、法然は丁度別行の時であったから、手紙で細々《こまごま》と書いてや....