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「申込〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

申込の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
亡び行く江戸趣味」より 著者:淡島寒月
江戸趣味や向島沿革について話せとの御申込であるが、元来が不羈放肆な、しかも皆さんにお聞かせしようと日常研究し用意して....
旅なかま」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
ンネスに手をおだしになるために、珠を小わきにおかかえになりました。ところが、結婚申込に来た客だとわかると、王さまはさっそく泣きだして、しゃくも珠も、ゆかの上にこ....
一利己主義者と友人との対話」より 著者:石川啄木
かし今度のは葉書では済まん。 A どうしたんだ。何日かの話の下宿の娘から縁談でも申込まれて逃げ出したのか。 B 莫迦なことを言え。女の事なんか近頃もうちっとも僕....
瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
かかる事柄は固より行わるべきに非ず。その事の知れ渡るや各国公使は異口同音に異議を申込みたるその中にも、和蘭公使のごときもっとも強硬にして、現に瓜哇には蘭王の料地....
婦系図」より 著者:泉鏡花
君、」とゆったり顔を見る。 「ト遣った工合は、僕が美人のようだ、厭だ。結婚なんぞ申込んじゃ、」と笑いながら、大に諷するかのごとくに云って、とんと肩を突いて、 「....
三枚続」より 著者:泉鏡花
洗ってますます麗かに、雫の垂る処で一番綿帽子と向合おうという註文で、三日前からの申込を心得ておきながら、その間際に人の悪い紋床、畜生め、か何かで新道へ引外したた....
荒蕪地」より 著者:犬田卯
法はにわかに解決がつかなかった。ある者は昔式に直接出かけて行って若旦那様に面会を申込んだ。が、肝心のその若旦那様は何時も『不在』。たとい広い邸宅の奥の方に姿が見....
」より 著者:犬田卯
も、聞けばそういうのが例年のやり方だったともいう)そこで彼は本式に質問し、修正を申込みたいことを助役へ申出ておいたのである。 席につくと村長は大きな瘤をさらに....
端午節」より 著者:井上紅梅
直接受領せぬことを非常な清高な行いとして賞讃したが、わたしが五十円融通してくれと申込むと、たちまち彼の口の中へ一攫みの塩を押込んだようにおおよそ彼の顔じゅうで皺....
淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
考といわれた評判の美人であって、妙齢になって御殿奉公から下がると降るほどの縁談が申込まれた。淡島軽焼の笑名も美人の噂を聞いて申込んだ一人であった。 然るに六十....
三十年前の島田沼南」より 著者:内田魯庵
サ。こんな処はマア低能だネ。」 沼南の清貧咄は強ち貧乏を衒うためでもまた借金を申込まれる防禦線を張るためでもなかったが、場合に由ると聴者に悪感を抱かせた。その....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
二葉亭が春廼舎を訪問したのは、昔の武者修行が道場破りをするツモリで他流試合を申込むと多少似通った意気込がないではなかった。が、二葉亭は極めて狷介な負け嫌いで....
暗号音盤事件」より 著者:海野十三
まいとしての友情が交っていることも確かだった。だから、白木に対し、正面から抗議を申込むわけにもいかない筋合があった。 「あの城塞にあることは確実だというが、なぜ....
骸骨館」より 著者:海野十三
ばせたことといったら、たいへんなものだ。少年たちだけではない、少女たちまでが参加申込みをしてくるのだった。こわいけれど、どんな骸骨があらわれるのか、おもしろそう....
火星探険」より 著者:海野十三
から後は、無電室は猛烈に忙しくなった。公式の通信の隙間に、各通信社からの特別通信申込が殺到して、それにいちいちどう答えてよいのか分りかねた。なにしろこっちは只一....