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申込む
「申込む〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
申込むの前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
敬、そう怖い顔をするなよ。いや実際君の顔は可愛いよ。おれに変態趣味があれば、君に
申込むね。全く、君はにくらしいほど美少年だ。僕は僕の少年時代を想い出すね。君とそ....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
無三、橋は渡った、いつの間にか、お妙は試験済の合格になった。 今は表向に縁談を
申込むばかりにしたらしい。それに、自分に紹介を求めるのは、英吉に反対した廉もあり....
「青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
彼がどうして僕の居処を知っていたかというのは、おなじ信者ではあり、且は妹に結婚を
申込むくらいの間柄であるから、赤座の家へも親しく出入りをしていて、僕が妙義の宿か....
「橇」より 著者:黒島伝治
! と彼等が行くさきへ執念くつきまとって流れて来た。 「くたびれた。」 「休戦を
申込む方法はないか。」 「そんなことをしてみろ、そのすきに皆殺しになるばかりだ!....
「敵討札所の霊験」より 著者:三遊亭円朝
簪は斯う云うのとか、立派なことは入らぬが、宜くお母様と相談して、其の上で先方へも
申込むから宜いかえ」 照「はいお父様|私に養子を遊ばす事はもう少しお見合せなすっ....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
。 教師のうちの年老いたほうが、院長に面会して、館内を参観させてもらえないかと
申込むと、スペイン人|系の老院長はすぐ快く承諾して、若い修道僧を呼んでくれた。 ....
「暗号音盤事件」より 著者:海野十三
まいとしての友情が交っていることも確かだった。だから、白木に対し、正面から抗議を
申込むわけにもいかない筋合があった。 「あの城塞にあることは確実だというが、なぜ....
「ヤミ論語」より 著者:坂口安吾
。神を怖れざる仕業である。 私は阿部定さんに結婚を申込み、万引の美少女に結婚を
申込む勇士の方に賞賛をおくる。それは慈善ではない。あきらかに、好色である。羞恥な....
「端午節」より 著者:井上紅梅
直接受領せぬことを非常な清高な行いとして賞讃したが、わたしが五十円融通してくれと
申込むと、たちまち彼の口の中へ一攫みの塩を押込んだようにおおよそ彼の顔じゅうで皺....
「光は影を」より 著者:岸田国士
、今どき、変に、固苦しいのよ。なにもわざわざ、叔父さんまで連れて来て、表玄関から
申込むつていう手はないわ」 多津が、ずばりと、真理らしい一言をもらした。 「そ....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
いのものだ。人間というものはゼイタクなもので、結婚式のオメデタに新聞記者が会見を
申込むのは自分たちぐらいのものだという結構な身分であるのに、やっぱり新聞記者はウ....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
二葉亭が春廼舎を訪問したのは、昔の武者修行が道場破りをするツモリで他流試合を
申込むと多少似通った意気込がないではなかった。が、二葉亭は極めて狷介な負け嫌いで....
「はつ恋」より 著者:神西清
さるか、わたし自分で言ってみるわ。あなたはね、ベロヴゾーロフさん、その人に決闘を
申込むわね。マイダーノフさん、あなたは、その人に当てつけた諷刺詩を書くわ。……で....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
たがいいと、しきりに煽り立てた。と、急に足元から鳥の立つような騒ぎになって切符を
申込む、印旛沼へ電報をうつ。それでももう締切にぎりぎりとかで二等の最後の切符がや....