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男優
「男優〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
男優の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
った。 東銀子は十七歳、一月前に入団したとき、その少年のような胸を見て、北山は
男優一同に、 「此の子にさわるでねえぞ!」と常にない凄んだ声で駄目を押した。 「....
「母子叙情」より 著者:岡本かの子
あって、女の容姿にも一つタイプを作った。江戸前のきりりとして、しかも大まかな女形
男優顔の女が、前髪を額に垂らしたり、束髪に網をかけたりしていた。そして襟の詰った....
「河明り」より 著者:岡本かの子
たと娘は眼に涙さえ泛べ、最上の力で意志を撓め出すように云った。 「私のそれからの
男優りのような事務的生活が始まりました。その間二三度その男は帰って来ましたが、何....
「獏鸚」より 著者:海野十三
のですよ。でも、まア三原さんの体からは発見されないで済んだようですが外に二人ほど
男優とライト係とが拘引されちまって、まだ帰ってこないのです。とにかくあっしは三原....
「岡本一平論」より 著者:岡本かの子
たが、近頃は少しも参りません。芝居は仕事の関係上、月に二つ三つはかかしませんが、
男優では、仁左衛門と鴈次郎が好きな様です。 氏は家庭にあって、私憤を露骨に洩ら....
「モンアサクサ」より 著者:坂口安吾
屋へ遊びに行って、クダをまいたりするようなことは時々やらかしたが、ともかく、まア
男優部屋へ遊びに行ったタメシがなかった、ということで純粋性を持続しているようなグ....
「不良少年とキリスト」より 著者:坂口安吾
う。これも、彼の虚弱から来ていることだろうと私は思っている。 いったいに、女優
男優はとにかく、文学者とファン、ということは、日本にも、外国にも、あんまり話題に....
「退歩主義者」より 著者:坂口安吾
彼は昔からの習慣で、幹部女優の部屋へ行って隙をうかゞっているのである。なぜなら、
男優の奴らはシミッタレでタバコをパイプで根元までジュウ/\吸う。さすがに女はパイ....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
浅草。奇々怪々なる人物が棲息しているものだ。相当な御年配だが、ストリップの相棒の
男優が舞台できるのと同じハデな洋服を、リュウと又、ダブダブと、着こんでいらッしゃ....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
るのだ。 自分が女であるために「女」に扮することを忘れている女優は多い。むろん
男優もそうである。ダイコン役者はそういうものだ。 そういうダイコン女優は自分の....
「神経」より 著者:織田作之助
。祀ったげぜ、祀ったげぜ」 そんな話をしている隣のテーブルでは、ピエルボイズの
男優たちが、弥生座の楽屋から見える連込宿の噂をしていた。連込宿の二階の窓にはカー....
「朝顔日記の深雪と淀君」より 著者:上村松園
れますが、私は朝顔日記の深雪と淀君が好きです。内気で淑かな娘らしい深雪と、勝気で
男優りの淀君とは、女としてまるきり正反対の性質ですけれど、私にはこの二人の女性に....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
たのか、わたしも能くは知らないが、やはりかの演劇改良論から出発して、欧米各国では
男優女優が一緒に舞台に登っているのに、わが国だけがそれを禁止する法はないという議....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
る老尼僧も大臣に劣らぬ活発な気象だが、女ですから幾分か優しいところもあるけれども
男優りの思想を持って居られたです。
この尼僧はネパールのカトマンズへさし....
「粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
き、反故張り障子を明けて出て来たのは、小三郎に音羽の二人で、 小「婆や其方は誠に
男優りの気質である、現在の一人の忰を手にかけて殺すとは、実につらい事であろうが、....