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男児
「男児〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
男児の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「金将軍」より 著者:芥川竜之介
。日本もまた小児《しょうに》に教える歴史は、――あるいはまた小児と大差のない日本
男児に教える歴史はこう云う伝説に充ち満ちている。たとえば日本の歴史教科書は一度も....
「将軍」より 著者:芥川竜之介
は叱声《しっせい》の代りに、深い感激の嘆声だった。
「偉い奴じゃ。それでこそ日本
男児《にっぽんだんじ》じゃ。」
穂積中佐はもう一度、そっと将軍へ眼を注いだ。す....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
のだろう、松柏も古いから、そこで桐楊だと。 説を為すものあり、曰く、桐楊の桐は
男児に較べ、楊は令嬢たちに擬えたのであろう。漢皇|重色思傾国……楊家女有、と同一....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
宇宙戦研究班へ引張りこまれた僕は、自分の生命を投げ出して一生けんめいになれる日本
男児の仕事は、これだと気がついたのだ。見ていてくれたまえ。僕はこれから科学技術を....
「火薬船」より 著者:海野十三
ですか」 「かりそめにも、ノールウェーの一汽船のため、あごでつかわれるとは、日本
男児のはじです。あとのことはあとのこととして、サイゴンへ入らないうちにノーマ号の....
「太平洋魔城」より 著者:海野十三
って、ぴたりと、とまったのである。 室内にみなぎるすさまじい殺気。 ああ、快
男児太刀川時夫も、ついに最期の時が来たのか。 もとより国にささげた体なら、すて....
「地底戦車の怪人」より 著者:海野十三
せぬ。アーメン」 どこまでも、黄いろい幽霊は、神様あつかいであった。 快
男児|沖島 この黄いろい幽霊とは、そも、何者であろうか。 これは、彼の自らい....
「夜叉ヶ池」より 著者:泉鏡花
して)君たち、おい、いやしくも国のためには、妻子を刺殺して、戦争に出るというが、
男児たるものの本分じゃ。且つ我が国の精神じゃ、すなわち武士道じゃ。人を救い、村を....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
大尉は部下の手をぐっと握って、 「杉田、よく辛抱していたな。それでこそ、真の日本
男児だ。銃剣をとって、敵陣地におどりこむばかりが勇士ではない。報国の大事業のため....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
それがその時代の女の道だったのでございます。そして父のつもりでは、私達夫婦の間に
男児が生れたら、その一人を大江家の相続者に貰い受ける下心だったらしいのでございま....
「江口渙氏の事」より 著者:芥川竜之介
江口は決して所謂快
男児ではない。もっと複雑な、もっと陰影に富んだ性格の所有者だ。愛憎の動き方なぞも....
「北斗帖」より 著者:違星北斗
よ 仕事から仕事追い行く北海の 荒くれ男俺もその一人 雪よ飛べ風よ刺せ何 北海の
男児の胆を錬るは此の時 ホロベツの浜のハマナシ咲き匂い イサンの山の遠くかすめる....
「註文帳」より 著者:泉鏡花
の雪は一片でも身体へ当るたびに、毒虫に螫れるような気がするんです。」 と好個の
男児何の事ぞ、あやかしの糸に纏われて、備わった身の品を失うまで、かかる寒さに弱っ....
「西航日録」より 著者:井上円了
のテーブルと相合して梅花状をなし、悲憤のあまり口角泡を飛ばし、切歯腕を扼し、日本
男児の真相を演ずることあるも、局勢たちまち一変して、棋戦となり、雑談となり、滑稽....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
ならんと思ひしが、日光丸の大船長」の狂歌を船長に贈り、 日光船内有敵、秋津洲裏一
男児。 (日光丸の船内には名医がいて、私ははじめて会ったのに旧知の人の思いがした....