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男狂い
「男狂い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
男狂いの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
の子の知り人にはござりませぬ。だいいち、あの子はいたって内気もの、みだりがましい
男狂いのうわさなぞなにひとつござりませぬのに、なんとしたのでござりましょう。そん....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
もりで、子供のときから一生懸命に長唄を仕込んだが、お俊は肩揚げの下りないうちから
男狂いをはじめて、母をさんざん泣かせた挙句に、深川の実家を飛び出して、上州から信....
「灯籠」より 著者:太宰治
て、どうしていいかわからなくなってしまいました。 あの、わがまま娘が、とうとう
男狂いをはじめた、と髪結さんのところから噂が立ちはじめたのは、ことしの葉桜のころ....
「青年」より 著者:森鴎外
橋の芸者である。 記事はこうである。「栄屋の抱えおちゃら(十六)は半玉の時から
男狂いの噂が高かったが、役者は宇佐衛門が贔屓で性懲のない人形喰である。但し慾気の....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ているものが、二人や三人ではなかったということ。 それでもまだ、旦那のほかに、
男狂いをしたという評判は聞かない。 だから、今度のも男と逃げたのではあるまい、....
「春心」より 著者:田中貢太郎
たらきで、己がするのだ、へんだ」 「そうそう、己のはたらきで、買い喫いもすれば、
男狂いもするのだよ、みあげたお嬢さんだ」 長吉は手をあげて二人を押えるようにし....