町名主[語句情報] » 町名主

「町名主〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

町名主の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
心中浪華の春雨」より 著者:岡本綺堂
が》に就いてなんの係り合いもないことは判り切っている。また一方には親方の庄蔵から町名主《まちなぬし》にその事情を訴えて、六三郎の赦免をしきりに嘆願したので、結局....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
んじゃござんせんか!」 「ただ回るんじゃねえんだよ。山の手に九人、下町に二十一人町名主がいるはずだ。辰あまだ江戸へ来て日があせえから山の手の九人、おめえは下町の....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
かなかこれがぞっとする話なんだから、まあお聞きなせえまし。訴えてきたのは妻恋坂の町名主だっていうんですがね、殺されている相手が考えてもかええそうじゃござんせんか....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
た。 三 鳳閣寺の境内を出て、半七は更に久保町へむかった。ここらにも町名主の玄関はある。半七はその玄関をおとずれて町役人に逢い、かの片腕の一件につい....
河明り」より 著者:岡本かの子
るべの石」がある。安政時代、地震や饑饉で迷子が夥しく殖えたため、その頃あの界隈の町名主等が建てたものであるが、明治以来|殆ど土地の人にも忘れられていた。 とこ....
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
には差置き難い。以後をきっと慎みおれ」と、大喝一声|譴責《けんせき》を加えた上、町名主《まちなぬし》五人組へ預けたので、一同その明決に感じ合ったということである....
淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
世辞上手な利口者なら町内の交際ぐらいは格別|辛くも思わないはずだが、毎年の元旦に町名主の玄関で叩頭をして御慶を陳べるのを何よりも辛がっていた、負け嫌いの意地ッ張....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
可がなければ、家には帰さないし、仕事中も監視はつくし、留守宅の家族は、人質同様、町名主や親方の束縛もうけるが、その代り、御城内仕事は、外の仕事より、体も楽だし、....
くせ」より 著者:吉川英治
、恐れをなして逃げ帰ったという。 * 良寛の鼻くそでは、逸話がある。町名主の家へ、かれは或る時、茶の会に招かれた。主は茶のてまえが自慢である。客も各....
大岡越前」より 著者:吉川英治
どうした量見か、毀してしまやあがった。さア大変だ。軽くても、遠島は免がれまいと、町名主、五人組につれられて、白洲へお詫びに罷り出ると、大岡様は、てんで一同の詫び....