画伯[語句情報] » 画伯

「画伯〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

画伯の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
開化の良人」より 著者:芥川竜之介
限がありませんが、中でも一番嬉しそうだったのは、彼が五姓田芳梅《ごぜたほうばい》画伯に依頼して、細君の肖像画《しょうぞうが》を描《か》いて貰ったと云う一条です。....
本州横断 癇癪徒歩旅行」より 著者:押川春浪
よりは、千倍も万倍も愉快に相違ない。 出発は八月十日、同行は差当り五人、蛮カラ画伯|小杉未醒《こすぎみせい》子、髯《ひげ》の早大応援将軍|吉岡信敬《よしおかし....
眉かくしの霊」より 著者:泉鏡花
暖かに心が解けると、……分かった、饂飩で虐待した理由というのが――紹介状をつけた画伯は、近頃でこそ一家をなしたが、若くて放浪した時代に信州路を経歴って、その旅館....
赤耀館事件の真相」より 著者:海野十三
なったのです。そして一昨年の春、くわしく言えば六月十日に、折柄来訪して来た笛吹川画伯の頓死事件を開幕劇として怪奇劇は今尚、この館に上演中なのです。 笛吹川画伯....
一坪館」より 著者:海野十三
誰がなんといっても売るです」 源一は、ふりしぼるような声で叫んだ。 犬山画伯 三人組が芋を売りきって引きあげていったあと、源一は一坪の店をまもって、れ....
開扉一妖帖」より 著者:泉鏡花
おや、もう帰る。」信也氏が早急に席を出た時、つまの蓼を真青に噛んで立ったのがその画伯であった。 「ああ、やっと、思出した……おつまさん。」 「市場の、さしみの…....
薄紅梅」より 著者:泉鏡花
人の影像が掲焉として、金縁の額になって顕われたのであるから。 ――青雲社、三大画伯、御写真―― よって釈然とした。紋の丸は、色も青麦である。小鳥は、雲雀であ....
後光殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
と云うのは、七月十六日の朝、普賢山劫楽寺の住職――と云うよりも、絵筆を捨てた堅山画伯と呼ぶ方が著名であろうが――その鴻巣胎龍氏が奇怪な変死を遂げたと云う旨を、支....
雪霊記事」より 著者:泉鏡花
る私ども、なかま、なかまと申して私などは、ものの数でもないのですが、立派な、画の画伯方の名を呼んで、片端から、奴がと苦り、あれめ、と蔑み、小僧、と呵々と笑います....
『地球盗難』の作者の言葉」より 著者:海野十三
した作品であるが、尚、これを書き上げるについて、柴田|寛氏の激励と、友人|千田実画伯こと西山|千君の卓越した科学小説|挿絵と、原稿|催促に千万の苦労を懸けた林誠....
ドモ又の死」より 著者:有島武郎
岸をかえるんだな。 とも子 さあねえ。そうするよりしかたがないわね。私はいったい画伯とか先生とかのくっ付いた画かきが大きらいなんだけれども、……いやよ、ほんとう....
茶の本」より 著者:岡倉由三郎
心のやさしい動きをイギリス文字に写し試みたのが、察するに、親友ジョン・ラファージ画伯に奉献のこの『茶の本』(明治三十九年五月にニューヨークのフォックス・ダフィー....
岩波文庫論」より 著者:岩波茂雄
はこの念願を実現する動因となったのである。 ○ 岩波文庫は平福百穂画伯の装幀をもって昭和二年刊行された。これを発表した時の影響の絶大なりしことは実....
良寛様の書」より 著者:北大路魯山人
。明代など眼もくれていられないのは眼に見えるようである。しかし、その良寛様も安田画伯のいわれる老成以前の書と、晩年とでは大変な相違がある。私は晩年あるいは晩年に....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
載集』奏覧の翌年であった。彼に並ぶ家隆もいたし、年上の寂蓮もいた。異父兄で一代の画伯|隆信もいた。歌の上には新しい傾向が動きつつあった。この傾向が行きつくところ....