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「画像〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

画像の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
偸盗」より 著者:芥川竜之介
も緑青《ろくしょう》も所《ところ》斑《はだら》な、孔雀明王《くじゃくみょおう》の画像を前に、常燈明《じょうとうみょう》の光をたのむ参籠《さんろう》の人々か、さも....
」より 著者:芥川竜之介
内供は、そう云う時になると、必ずぼんやり、傍《かたわら》にかけた普賢《ふげん》の画像を眺めながら、鼻の長かった四五日前の事を憶《おも》い出して、「今はむげにいや....
邪宗門」より 著者:芥川竜之介
姿をした沙門が、何か頻《しきり》にしゃべりながら、見慣れぬ女菩薩《にょぼさつ》の画像《えすがた》を掲げた旗竿を片手につき立てて、佇《たたず》んでいるのでございま....
奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
《か》いたらしい、伏羲文王周公孔子《ふくぎぶんおうしゅうこうこうし》の四大聖人の画像だった。 「惟皇《これこう》たる上帝《じょうてい》、宇宙の神聖、この宝香《ほ....
侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
アンジェロの「最後の審判」の壁画よりも遥《はる》かに六十何歳かのレムブラントの自画像を愛している。 わたしの愛する作品 わたしの愛する作品は、――文....
赤耀館事件の真相」より 著者:海野十三
犯罪となにか関係があるのかネ?」 「判りきったことを聞くじゃないか。犯人も自分の画像がこんな無神経な器械の中に、自記されていようとは思っていなかったろう」 「ど....
鶴は病みき」より 著者:岡本かの子
評価するかどうかですな……。」 氏の言葉を茲まで聞いて私は、氏がチントレットの画像を私の部屋に見せに来た意味がほぼ判った。氏は、先刻私と云い合った美人の評価の....
かんかん虫」より 著者:有島武郎
出来が人竝外れて大きい、容貌は謂わばカザン寺院の縁日で売る火難盗賊除けのペテロの画像見た様で、太い眉の下に上睫の一直線になった大きな眼が二つ。それに挾まれて、不....
草迷宮」より 著者:泉鏡花
らぬが、雨垂が伝ったら墨汁が降りそうな古びよう。巨寺の壁に見るような、雨漏の痕の画像は、煤色の壁に吹きさらされた、袖のひだが、浮出たごとく、浸附いて、どうやら饅....
湯女の魂」より 著者:泉鏡花
畳は滑るほど新らしく、襖天井は輝くばかり、誰の筆とも知らず、薬草を銜えた神農様の画像の一軸、これを床の間の正面に掛けて、花は磯馴、あすこいらは遠州が流行りまする....
私の活動写真傍観史」より 著者:伊丹万作
さかさまにした主人公がゆつくりゆつくり泳ぎくだつて行くところだけが不思議に鮮明な画像となつて残つている。 日本の新派の写真も二種類ばかり思い出すことができるが....
妖怪学」より 著者:井上円了
糸の出ずるは、必ずしも六字の名号に限るにあらず、仏像に対するも、神像に対するも、画像に対するも、同様の次第にて、これに対して合掌礼拝すれば、必ず細糸の指端に出ず....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
のづから気随におひたてり。されど小児の時余の尤もおそれたるは父と家に蔵する鍾馗の画像なりしとぞ。 幼なかりしころより叨りに他人に親まず、いはゆる人みしりをせし....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
せる一部分あり、その中に左の種類あり。 木像 三十種 金像 三種 陶像 三種画像 三種 その他仏器・仏具・経文 西洋には近年大いに東洋学を研究すること流....
西航日録」より 著者:井上円了
す。わが国徳川時代の関門を通過するがごとき感あり。停車場内に入れば、正面にヤソの画像を安置し、その前に灯明を掲げ、ロシアの特色を示せり。また、駅夫が白色の前垂れ....