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画名
「画名〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
画名の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
申しますか、このごろめっきり絵のほうがお上達なさいまして、お師匠よりもだんだんと
画名が高まってまいりましたので、わたくしたちの仲をお気づきなさいましたとき、つい....
「艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
おくる艶書の代筆までしたことがあった。そんな苦しい経験を数知れず持っている彼も、
画名があがってからの貧乏は、どうにも辛抱が出来なかった。 師の蕪村の門を出てか....
「開扉一妖帖」より 著者:泉鏡花
芸妓の娘分が三人あった、一番の年若で。もうその時分は、鴾の細君であった。鴾氏――
画名は遠慮しよう、実の名は淳之助である。 (――つい、今しがた銀座で一所に飲んで....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
関守氏というのは、前身が相当の曲者であってみると、さては、お銀様を説き立てて、名
画名蹟の蒐集ぐらいでは芝居が仕足りない。洛北岩倉村へ集まる、この辺の役者を板にか....
「探偵小説アルセーヌ・ルパン」より 著者:婦人文化研究会
中にある雅趣、人物の姿は惨憺《さんたん》哀愁人に迫るものがあった。 客はこの名
画名技の前に来って、思わずうっとりして我を忘れて感嘆の声を久しゅうした。薄命の王....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
こと故、一般に上流諸家から秘蔵品並びに宮内省|御物等をも拝借し、各種にわたった名
画名器等を陳列し、それを一般に縦覧を許すことにしました。そうして、宮様を総裁に頂....
「俳人蕪村」より 著者:正岡子規
らず、画家としての蕪村なり。蕪村|歿後《ぼつご》に出版せられたる書を見るに、蕪村
画名の生前において世に伝わらざりしは俳名の高かりしがために圧せられたるならんと言....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
。 寒月の名は西鶴の発見者及び元禄文学の復興者として夙に知られていたが、近時は
画名が段々高くなって、新富町の焼けた竹葉の本店には襖から袋戸や扁額までも寒月ずく....
「芸術三昧即信仰」より 著者:上村松園
とに疑問を感じたことがあった。何のために生きているのだろう。画を描くことによって
画名を揚げてさて何になるのだろう。むしろ死んだ方がいいのじゃないかと悶えたことが....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
百円も三百円も奮発して贅沢な翫具《おもちゃ》を買うのだね。その証拠には今の世の名
画名筆と称せられて紳士の家に珍蔵せらるる者|殆《ほとん》ど皆《み》な偽物《ぎぶつ....