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画嚢
「画嚢〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
画嚢の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
的地位というものも見定めておきたいし、黄金花さくという陸奥の風物は一として、わが
画嚢《がのう》に従来なかった土産物《みやげもの》を以て充たしめざるはないに相違な....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
に馭して以て房州の海に帰り候はば欣快至極と存じ候へ共、これは当になり申さず、但し
画嚢《ぐわなう》の方は、騰驤磊落《とうじやうらいらく》三万匹を以て満たされ居り候....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
行方をたずねんがためでありました。
それから、もう一つは、本業たる画師としての
画嚢《がのう》を満たさんがために、未《いま》だ見ざる名山大川に触れてみようという....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
く銘《きざ》みつけられました。 船が保田に着く。田山白雲は、一肩《いっけん》の
画嚢《がのう》をひっさげて、ゆらりと船から桟橋へ飛び移りました。 「さようなら、....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ぬなわ舟に棹さして、こちらをながめているのにでくわす。 田山白雲は、興に乗じて
画嚢《がのう》をさぐり、矢立を取り出して写生図を作りはじめました。 そこで若い....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
あるだろう。奥羽第一の大河としての北上川の沿岸をぶらついているうちに、その風光を
画嚢《がのう》に納めなければならない。本来はこの方が本業なのだが、ここに白雲の仕....
「おせん」より 著者:邦枝完二
にならって、牛の生皮じゃねえが、この犬の皮を被っての、秋草城での籠城だ。おかげで
画嚢はこの通り。――」 懐中から取り出した春重の写生帳には、十|数枚のおせんの....