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画図
「画図〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
画図の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「秋山図」より 著者:芥川竜之介
。しかしその美しさは、私だけに見える美しさではないか? 私以外の人間には、平凡な
画図《がと》に過ぎないのではないか?――なぜかそういう疑いが、始終私を悩ませるの....
「少年の悲哀」より 著者:国木田独歩
いかにも楽しそうな花やかなありさまであったことで、しかし同時にこの花やかな一幅の
画図《がず》を包むところの、寂寥《せきりょう》たる月色山影水光を忘るることができ....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
当っておりますので」
それから法水は、甲冑武者を一基一基解体して、その周囲は、
画図と
画図との間にある龕形の壁灯から、旌旗の蔭になっている、「腑分図」の上方まで....
「高島異誌」より 著者:国枝史郎
、春日猗々として風暖く、河辺、山傍、又田野には、奇花芳草欝乎として開き、風景秀麗
画図の如し。行く行く一座の高楼を見る。巍々たる楼門、虹の如き長廊、噴泉玉池珍禽異....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
のは、非科学的な歴史認識であり、実際の歴史の動きの内に神学的な仮定や(神の世界計
画図の実現の如き)倫理的評価(人格の完成や善への到達の如き)を押し込む前科学的な....
「現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
れなくなるからである。 一〇 新聞現象の分析 ――イデオロギー論による計
画図 少なくとも今日のわが国に於て、新聞の問題が重大化しつつあること、又事実人....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
・六〇八〕 笠女郎 笠女郎が家持に贈ったものである。当時の大寺には種々の餓鬼が
画図として画かれ、或は木像などとして据えてあったものであろうか。あなたのように幾....
「天草四郎の妖術」より 著者:国枝史郎
ゃと思わせた迄さ。予想外に夫れが利いて、四郎め天童に成り済ましたのじゃからの。計
画図にあたりと云うものさ」 「老後の思い出天下を相手に斯ういう芝居が打てたかと思....
「チチアンの死」より 著者:木下杢太郎
と門の外へ出て往った。青い額へ愛の接吻、その脣へ悋気の言葉……。 侍僮等、二幀の
画図を携え、舞台を横ぎり過ぐ。一の画はウェヌスと花と、一の画は酒神祭。弟子たち皆....
「丸の内」より 著者:高浜虚子
行く老車夫の車が、ただ一台あるばかりの光景を想像して見ると、如何にのん気な悠長な
画図であったかよ。 その時分の丸の内はただ暗く静かに、又さびしく物騒な天地であ....
「江戸芸術論」より 著者:永井荷風
嘆賞し若《も》しくは甚しく驚愕《きょうがく》するが如きさまをなせり。然るに広重が
画図《がと》中には猪牙《ちょき》を漕《こ》ぐ船頭も行先を急がぬらしく、馬上に笠を....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
しき地勢といわざるべからず。これに反して日本には、いたるところの山川海湾は天然の
画図を現出し、人をして知らず識らず風雅の思想に富ましむ。これ、わが邦人の美術の思....
「西航日録」より 著者:井上円了
がごとく、麦田あり、桑田あり、村落の遠近に碁布するありて、その風致また、人をして
画図中にありて行くかと疑わしむ。途上即吟あり。 瑞山雨霽夏光清、駅路重重向仏京、....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
見えまする。
市街が見えたり隠れたりする。
庭園が浮いたり沈んだりする。そう云う
画図が次々に、
※気を穿って出て来ます。これも同じわけです。
帝
しかし....
「旃陀羅考」より 著者:喜田貞吉
法蓮房が上人入滅後何処を遺蹟とすべきやと問うたのに対して、上人の答えた語を「行状
画図」に記して、「念仏を修せん所は貴賤を論ぜず、海人漁人が苫屋までも、皆是れ予が....