画室[語句情報] »
画室
「画室〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
画室の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「日光小品」より 著者:芥川竜之介
がなんとも言えない暖かさをもらして、見上げると山は私の頭の上にもそびえて、青空の
画室のスカイライトのように狭く限られているのが、ちょうど岩の間から深い淵《ふち》....
「友人」より 著者:上村松園
がない。 心の友は永久に別れることのない友である。 私は友人に逢いたくなると
画室に入って、その人たちと対坐する。 彼女たちは語らない。 私も語らない。 ....
「三人の師」より 著者:上村松園
先生はそう言って墨だけは女の弟子にすらすことにされていたのである。 先生の
画室には低い大きな机があって、その上へいつもれんおちの唐紙を数枚かさねて置いてあ....
「ドモ又の死」より 著者:有島武郎
(諢名、若様) │ 青島 ┘ とも子 モデルの娘 処
画室 時 現代 気候のよい時節 沢本と瀬古とがとも子をモデルにして画架に向かっ....
「「草紙洗」を描いて」より 著者:上村松園
分|根をつめました。 松篁は羊の絵を制作中でしたが、夜更になって、そっと松篁の
画室の方をのぞいて見ますと電燈がついている、さてはまだ描いているなと思いまして、....
「あゝ二十年」より 著者:上村松園
成に精進いたしたわけでした。 私は毎朝五時には起床いたしまして、すぐ身を浄め、
画室の障子をからっと明け放します。午前五時といいますと、夜色がやっと明け放れまし....
「画室談義」より 著者:上村松園
ろいろな生活を写真に撮られたり記事にして行かれたことがあった。 その折り、私の
画室の内部も写真に撮りたいということを言われて非常に困りました。何分私の
画室とい....
「画筆に生きる五十年」より 著者:上村松園
絹に、雪の一幅からとりかかりました。 毎朝、五時に起きまして、体を浄め、二階の
画室の戸をすっかり開け放ちます。
画室には朝の清浄な空気が充ち満ちます。そこでピタ....
「昔のことなど」より 著者:上村松園
生に見て頂き、それからずっと塾に入れて頂くことになりました。 栖鳳先生の御池の
画室はその頃まだ新築されていない以前で階下にありましたが、私達がお伺いしますと画....
「棲霞軒雑記」より 著者:上村松園
も憶い出す。 このアトリエの一屋を棲霞軒と称ぶ。私はあまり人様と交際もしないで
画室に籠城したきり絵三昧に耽っているので、師の竹内栖鳳先生が、 「まるで仙人の生....
「縮図帖」より 著者:上村松園
させていただくことにした。書生や女中さんのまだ起きない前、うす暗いうちから先生の
画室へ行って縮図をしては、よく書生や女中さんたちをびっくりさせたものである。 ....
「座右第一品」より 著者:上村松園
もの昔から描き集めたものですし、それに今なお時折り何彼と参考に開いて見ますので、
画室の手近いところに置いてありますの。ですから今のように、イザ火事だという咄嗟の....
「健康と仕事」より 著者:上村松園
のは体の調子がちょっとでもいけなかったり疲れたりすると、腰や背のいたみが出て来て
画室の掃除や書籍の持ち運びにも大へん苦しみを感じるようになってしまった。 三月....
「わが母を語る」より 著者:上村松園
十二年、文展第三回の時でした。気持ちはいらいらしてくる。つい、口もきかず、朝から
画室にとじこもっていると、母が来てこう言います。「何をくさっている。そうや、文展....
「明治懐顧」より 著者:上村松園
て、次のを描くという風で、こうして幾日かたつと幾枚かの絵が完成するのです。それが
画室の隅に積み重ねられてあって、私どもが、「お手本を」と言うと、「その積んでいる....