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画展
「画展〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
画展の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「沼地」より 著者:芥川竜之介
ある雨の降る日の午後であった。私《わたくし》はある絵
画展覧会場の一室で、小さな油絵を一枚発見した。発見――と云うと大袈裟《おおげさ》....
「からすうりの花と蛾」より 著者:寺田寅彦
とうの生きた姿が実に言葉どおり紙面に躍動していたのである。 ことしの二科会の洋
画展覧会を見ても「天然」を描いた絵はほとんど見つからなかった。昔の絵かきは自然や....
「一坪館」より 著者:海野十三
天を仰いでいる。 「やあ、すごい店ができたね。ははあ、花やだな」 「あ、二階に絵
画展覧会場があるって、ポスターが出ているぜ」 「こんなせまい家で、展覧会ができる....
「めでたき風景」より 著者:小出楢重
うのだから生き生きした静物画が出来るわけがなさそうである。 あるいは婦人達の洋
画展覧会を見るに一番から百番までの目録が大部分草花静物であったりすることがある。....
「油絵新技法」より 著者:小出楢重
してみたくなる口上である。私が西洋からの帰途上海へ上陸した折、ちょうど支那人の洋
画展覧会があったのでのぞいてみた。するとほとんど拙いものはかえって支那的な感じを....
「わかれ」より 著者:国木田独歩
ず、これを渡りてまた林の間を行けばたちまち町の中ほどに出ず、こは都にて開かるる洋
画展覧会などの出品の中にてよく見受くる田舎町の一つなれば、茅屋と瓦屋と打ち雑りた....
「病中記」より 著者:寺田寅彦
ら出勤した。午過ぎから帰るつもりでいたが案外気分がいいし天気もいいから白木屋の俳
画展覧会を見に行ったらもうすんでいた。それから丸善へ行って二冊ばかり教室へ届けさ....
「野ざらし」より 著者:豊島与志雄
るのを感じました。 そのうちに、馬鹿げたことが起ったのです。僕達はごく稀に、絵
画展覧会や音楽会などへ行くことがありました。そして……十一月でしたか――丁度昨年....
「食慾」より 著者:豊島与志雄
また、附近の別荘は、星野温泉を中心にして、一区劃をなしていましたので、音楽会、絵
画展覧会、子供のための談話会、仮装余興会、そんなものが催されまして、私はつとめて....
「レーリー卿(Lord Rayleigh)」より 著者:寺田寅彦
十人の搾乳夫が居た。ロンドン中に八箇所の牛乳配達店をもっていた。王立美術協会の絵
画展覧会に彼の肖像が出品された時に、観客の一人が「三四二号、ロード・レーリー、ア....
「烏瓜の花と蛾」より 著者:寺田寅彦
花の本当の生きた姿が実に言葉通り紙面に躍動していたのである。 今年の二科会の洋
画展覧会を見ても「天然」を描いた絵はほとんど見付からなかった。昔の絵描きは自然や....
「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」より 著者:寺田寅彦
である。これも一応最初に断っておいた方がよいかと思う。 津田君は先達て催した作
画展覧会の目録の序で自白しているように「技巧一点張主義を廃し新なる眼を開いて自然....
「二科展院展急行瞥見」より 著者:寺田寅彦
け方の夢よりもつかまえどころのない絵であると思った。そういう絵が院展に限らず日本
画展覧会には通有である。一体日本画というものが本質的にそういうものなのか。つまり....
「画筆に生きる五十年」より 著者:上村松園
褒状 同年 全国絵画共進会「美人観月」一等褒状 同 二十五年 京都春期絵
画展覧会「美人納涼」一等褒状 同年 米国シカゴ博出品(農商務省下命画)「....
「日和下駄」より 著者:永井荷風
ある事これも今更説く必要がない。私は毎年の秋|竹《たけ》の台《だい》に開かれる絵
画展覧会を見ての帰り道、いつも市気《しき》満々たる出品の絵画よりも、向《むこう》....