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画工
「画工〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
画工の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「るしへる」より 著者:芥川竜之介
もとより、人間と異るものにあらず。われを描《えが》いて、醜悪絶類ならしむるものは
画工のさかしらなり。わがともがらは、皆われの如く、翼なく、鱗なく、蹄なし。況《い....
「渾沌未分」より 著者:岡本かの子
しきりにカタログを取り寄せた。中や表紙の図案を流用しながら、自分の意匠を加えて、
画工に描き上げさせ、印刷屋に印刷させて、問屋の註文に応じていた。ちらしや広告の文....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
って、世にそれを七聖画と呼んでいる。 この殿堂が初めて落成したときに、寺の僧が
画工をまねいて、それに彩色画を描かせようとしたが、画料が高いので相談がまとまらな....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
県令が一人の役人をつかわして万事を取扱わせると、その役人は城中へはいって、一人の
画工を召出して、自分と一緒に連れて行きました。
画工は画の具その他をたずさえて....
「紅玉」より 著者:泉鏡花
時。 現代、初冬。 場所。 府下郊外の原野。 人物。
画工。侍女。(烏の仮装したる) 貴夫人。老紳士。少紳士。小児五人。 ―....
「鷭狩」より 著者:泉鏡花
申しようがない。」 雪は※となって手を支いた。 「私は懺悔をする、皆嘘だ。――
画工は
画工で、上野の美術展覧会に出しは出したが、まったくの処は落第したんだ。自棄....
「木の子説法」より 著者:泉鏡花
の価値をお認めになって、口惜い事はあるまいと思う。 つれは、毛利|一樹、という
画工さんで、多分、挿画家協会会員の中に、芳名が列っていようと思う。私は、当日、小....
「白金之絵図」より 著者:泉鏡花
立てて、 「馬鹿、狂人だ。此奴あ。おい、そんな事を取上げた日には、これ、この頃の
画工に頼まれたら、大切な娘の衣服を脱いで、いやさ、素裸体にして見せねばならんわ。....
「映画と民族性」より 著者:伊丹万作
たことは、以上でほぼ尽きたわけであるが、この議論をさらに推し進めて行くと、結局映
画工作はそれぞれの地理的関係のもとに映画を育成することに重点をおくべしということ....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
自分の手柄に独占しようとするは無知な画家の増長慢としてありそうな咄だ。が、京伝は
画工が威張りたいなら威張らして置いて署名の順位の如きは余り問題にしなかった。 ....
「白花の朝顔」より 著者:泉鏡花
い、穏かでない、攫うは乱暴だ、私が借りる。」 胡粉に筆洗を注いだのですが。 「
画工でないのが口惜いな。」 「……何ですか蘭竹なんぞ。あなたの目は徹りました、女....
「迷信解」より 著者:井上円了
物ずきの人ありてこれにいろいろのおまけを付け、針小棒大にいいふらし、また小説家や
画工はこれを材料として一層人の注意を引くように繕い、数代の後には実に不可思議な大....
「画工と幽霊」より 著者:岡本綺堂
れが即ち其の最も信ずべき有力の証拠であると称して、その妖怪を実地に見届けた本人(
画工エリック)の談話を其のまま筆記してある。原文は余ほど長いものであるから、今そ....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
く皓然として潔きと同一なり。 古来わが国の風、詩人は富峰の美をその詩にえがき、
画工は富峰の雪をその画に示し、日本人民をして朝に夕にその美景に接見し、その美操を....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
入れば満身たちまち発汗す。夕陽の没せんとするや、満天紅を流し、その自然の美は到底
画工のよく写すところにあらず。当夕九時、まさしく赤道を経過す。ときに汽笛一声を放....