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画料
「画料〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
画料の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
分にすぎたあの屋敷構えはどうしたことじゃ」 「名代の強欲者でございますゆえ、高い
画料をむさぼって、ためあげたものにござります」 「聞いただけでも人の風上に置けな....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
この三月のあいだには別に記すべき事もなかった。ただ彼の澹山が諸方から少なからず
画料を貰って、その胴巻がよほど膨れて来たのと、娘のおげんと特に親しみを増したのと....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
初めて落成したときに、寺の僧が画工をまねいて、それに彩色画を描かせようとしたが、
画料が高いので相談がまとまらなかった。それから五、六日の後、ふたりの少年がたずね....
「碧眼托鉢」より 著者:太宰治
あればあるほど、佳い。さもなくば商才、人に倍してすぐれ、(恥ずべきことに非ず。)
画料、稿料、ひとより図抜けて高く売りつけ、豊潤なる精進をこそすべき也。これ、しか....
「二つの庭」より 著者:宮本百合子
て、多計代は、砂場が、佐々に紹介される知名の実業家や富豪などの肖像を、どんな高い
画料で描いているかというようなことばかり話す、と伸子に告げた。 「あてにする方が....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
然《こつぜん》として現はれ、我も驚き、彼も驚く風情なかなかに興多く候。 あはれ、
画料数百貫を剰《あま》し得て、駿馬一頭を伯楽し、それに馭して以て房州の海に帰り候....
「恨みの蠑螺」より 著者:岡本綺堂
むことになった。その絵師のことは四郎兵衛もよく知らないが、おそらく甚五郎から高い
画料を受取ったのであろう。絵はとどこおりなく描きあがって、その出来栄えのいいのに....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
料のため絵具代を損するを何とも思わなかった。 尤もその頃は今のような途方もない
画料を払うものはなかった。随って相場をする根性で描く画家も、株を買う了簡で描いて....