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画業
「画業〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
画業の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「母子叙情」より 著者:岡本かの子
激怒が、かの女を規矩男から叱駆したのだ。 四五年の日月が経過した。 むす子の
画業は着々進んでいるらしく、ラントランシジャンとかそう云った手堅い巴里新聞の学芸....
「千曲川のスケッチ」より 著者:島崎藤村
つくって一年ばかり住んでおられ、余暇には小諸義塾の生徒をも教えに通われた。同君の
画業は小諸時代に大に進み、白馬会の展覧会に出した「朝」の図なぞも懐古園附近の松林....
「油絵新技法」より 著者:小出楢重
伝わることです。世界の片田舎に住んでいるのははなはだ淋しいことです。藤田嗣治氏の
画業でさえも、もしあの画風を日本内地で製造していたら、あれほどフランス人と日本人....
「大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
も思う。 何しろ最近はその出品数の増加とともに、小品の陶酔に飽き足らず、大いに
画業の本格を究めようとする風潮も若き人達の間に現れ、勢い大作に向かって画家を動か....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
と実際には、政府は民間に対して相当相談づくなのだからである。政治の方針は、まず映
画業者なら映
画業者の自粛に俟つのだからである。之が映画統制の日本的形態である。演....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
。従来内務省を中心として関係各官庁によって構成されていた映画統制委員会は、民間映
画業者代表を召集して、映画界の自由競争の対策を諮問したが、之に答申する意味に於て....
「巴里のむす子へ」より 著者:岡本かの子
ならば、それを止めることは私にとって生理的にも悪い。 おまえは、健康で、着々、
画業を進捗していることは、そっちからの新聞雑誌で見るばかりでなく、この間来たクル....
「かの女の朝」より 著者:岡本かの子
何誰でしたか。 と真面目で男の顔を見て訊いた。男はかつて、かの女の処へは逸作の
画業に就いての用事で、或る雑誌社から使いに来た人だった。男は、かの女が其の時の真....
「映画と民族性」より 著者:伊丹万作
の映画が世界を風靡した事実を想起する。我々はそれをこの眼で見てきた。アメリカの映
画業者にとつては、地球の全面積が市場であり、彼らの住む西半球は市場の一部にしかす....
「作画について」より 著者:上村松園
ます。 花ざかり 「花ざかり」は私の二十六歳のときの作品で、私の
画業のひとつの時期を画した作品と言っていいかも知れません。 その時代にまだ京都....
「あゝ二十年」より 著者:上村松園
完成いたすことができました。 まことにこの「雪月花図」こそは、乏しい私の一代の
画業中に、一つの頂点を作り出した努力作であることを、断言いたし得るのを幸いに思い....
「画筆に生きる五十年」より 著者:上村松園
かれたのでございますが、別に一生絵で立とうと考えてはおりませんでした。けれど私の
画業は、次のように進んでおりました。 明治二十四年 東京美術協会「和美人」一等褒....
「税所敦子孝養図」より 著者:上村松園
に結構な話であり、一枚の絵でもって何千何万の児童に良い影響をあたえられるとすれば
画業にたずさわるものとして、この上もない悦ばしいことであるので、わたくしはお引受....
「小生のあけくれ」より 著者:北大路魯山人
ように自由を好むものには、グループに加わることはとうていできるものではない。共同
画業、共同芸業などまったく縁遠い。 日常の食物についても、多くの人は家畜同然、....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
んやりとした月、それがたちまち清らかに輝き広大無辺の世界をてらすのである。〈君の
画業もまた、やがてはこの月の光のごとく輝くことであろう。〉) 二十三日、晴れ。....