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画稿
「画稿〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
画稿の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「油絵新技法」より 著者:小出楢重
絵と変じて現れるまでの段階と手数に、かなりの興味が持てるのである。 そしてその
画稿が紙面に現われた時の感じというものは、また別の趣きを現すものである。下絵の時....
「大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
絵と変じて現れるまでの段階と手数に、かなりの興味が持てるのである。 そしてその
画稿が紙面に現われた時の感じというものは、また別の趣きを現すものである。下絵の時....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
際に、手早く、かき集めて、ここまで持って来てくれた白雲の財産――といっても、写生
画稿が主であって、一般経済の上には大した価値のある代物ではないが、自分の丹精の無....
「自由人」より 著者:豊島与志雄
だから、少し静養したんです。」 須田がくすくす笑った。――彼は社の用で、急ぎの
画稿を北村のところへ頼みに行った。北村は不在だった。菅原が旅から帰ってることを聞....
「蛆の効用」より 著者:寺田寅彦
す前には、よほどよく考えてかからないと危険なものである。 (一九三五年二月「自由
画稿」より)....
「随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
雲氏の歿後、さかんに遊蕩したらしいのである。何でも長持のなかには、武蔵が書損じた
画稿の反古が、元結で束ねてあったりしたものだそうである。それを息子殿は、遊びの金....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
原稿が活字になるころ、杉本健吉氏も訪ねて来られると便りがあった。第九回の見返しの
画稿を携帯されるのではないかと思う。巻ごとに構図をかえてゆき、そして油と日本画と....
「魚紋」より 著者:吉川英治
たたいた。 『あ、描けているよ』 春作は、ふた晩も寝ていない眼をして、十数枚の
画稿を、すぐそこへ持って来て渡した。 『え、ほんとですかい?』 と、彫兼すら眼をみはって疑った。....