畏まる[語句情報] »
畏まる
「畏まる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
畏まるの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「婦系図」より 著者:泉鏡花
れた顔をして、ちょっと睨んで、そっと上って、開けた障子へ身体は入れたが、敷居際へ
畏まる。 酒井先生、座敷の真中へぬいと突立ったままで――その時茶がかった庭を、....
「母子叙情」より 著者:岡本かの子
す」 夫人はやっとソファの端に膝を下ろした。しかし、両手で袖口を引っぱってから
畏まるように膝を揃え、顎を引いて、やっぱり顔を伏せ気味にしている。 かの女はす....
「獄中生活」より 著者:堺利彦
ることで、食後一時間は畏まっておらねばならぬ。板張りの上に莚を一枚敷いてその上に
畏まるのだから、ずいぶん足が痛くなる。 食後一時間たつとみな胡坐をかく、これを....
「かくれんぼ」より 著者:斎藤緑雨
四条の解釈もほぼ定まり同伴の男が隣座敷へ出ている小春を幸いなり貰ってくれとの命令
畏まると立つ女と入れかわりて今日は黒出の着服にひとしお器量|優りのする小春があな....
「藤十郎の恋」より 著者:菊池寛
取持っていたが、漸く酩酊したらしい顔に満面の微笑を湛えながら、藤十郎の前に改めて
畏まると、恐る恐る酒盃を前に出した。 「さあ、もう一つお受け下されませ。今度の弥....