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畑違い
「畑違い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
畑違いの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「灯台鬼」より 著者:大阪圭吉
のようなガスの深いある真夜中のことであった。 水産試験所と灯台とでは管轄上では
畑違いだが、仕事の上でおなじように海という共通点を持っているし、人里はなれたこの....
「俳句の精神」より 著者:寺田寅彦
って上記のごときは俳壇の諸家の一粲を博するにも足りないものであろうが、しかし全然
畑違いのディレッタントの放言も時に何かの参考になることもあろうかと思って、ただ心....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
中心としようと志している新聞社側も、ラジオがニュースに進出することを、新聞機能の
畑違いな侵略と見ることになるのだと思うが、之は無論ラジオがジャーナリズム機関であ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
寺の構造をもう一ぺん見直してみよう。絵画彫刻の類も一応――いやこれは自分には少々
畑違いだ、いずれ白雲画伯を紹介してよこすことにしよう――というようなことを感じて....
「夏」より 著者:寺田寅彦
要領を教われれば軽便である。 もう少し実用を離れた知識でもわれわれは時に自分の
畑違いの事で一通りのことを心得ておきたい場合がある。書物を読めばいいとしたところ....
「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」より 著者:寺田寅彦
評でもあるまい。少しでも不満を感ずるような点があるくらいならば始めからこのような
畑違いのものを書く気にはなり得なかったに相違ない。 津田君の画はまだ要するにX....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
がしている。中村屋は今でも素人の店だと思うている。商売に縁のない家に生れ、まるで
畑違いの成長をした人間が、どこまでも素人の分を越えないで、こつこつと至って地味に....
「三十年前の島田沼南」より 著者:内田魯庵
、塚原靖島田三郎合訳と署した代数学だか幾何学だかを偶然或る古本屋で見附けた。余り
畑違いの著述であるのを不思議に思って、それから間もなく塚原老人に会った時に訊くと....