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留木
「留木〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
留木の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ある宇宙塵の秘密」より 著者:海野十三
い目盛盤の上に白い指針がピクピク動いていた。不思議の部屋! 奇怪なる人間! 「宇
留木君。いま時間はどうだネ」 受影機のラッパから響いたそういう声は、意外にもま....
「黒白ストーリー」より 著者:杉山萠円
赤島哲也は遊蕩三昧をするようになった。 以前、赤島家の書生であった警察署長の津
留木万吾は忠義立てに哲也を捕まえて手強く諫言すると「音絵を貰ってくれぬから自暴糞....
「旅愁」より 著者:横光利一
の革張りの小さなベンチが置いてある。そこに二人は並んで腰を降ろすと、丁度沼の中の
留木にとまった二匹の蛙のように自分が見え、どちらを向いても眼のゆくところ人影の一....
「雪たたき」より 著者:幸田露伴
がさっと射して来て、前の女とおぼしいのが銀の燭台を手にして出て来たのにつづいて、
留木のかおり咽せるばかりの美服の美女が現われて来た。が、互に能くも見交さぬに、 ....
「南地心中」より 著者:泉鏡花
放す心やった云うて、自分でも一筋。同じ袋に入ったのが、二ツ、ちょんと、あの、猿の
留木の下に揃えてあって、――その時、私に打明けて二人して言やはったは、つい一昨日....
「上海」より 著者:横光利一
それで良いのだ。それ以外は、いや、考えちゃ、もう駄目だ。 翡翠に飾られた店頭の
留木には、首を寄せ集めた小鳥のように銀色の支那沓がとまっていた。象牙の櫛が煙管や....