留置[語句情報] » 留置

「留置〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

留置の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
深夜の市長」より 著者:海野十三
ったので、とうとう心を定めて、絹坊を役所へ伴っていった。そして彼女を地下室にある留置場に抛りこんだ。留置場は白昼であっても陽の目が見えなかった。こうして彼女を陽....
麻雀殺人事件」より 著者:海野十三
る。 そう考えると、彼は星尾に会って問い訊したいと思った。仕度をすると、直ぐに留置場へ行き星尾に、何か陳べわすれているものはないか、特に電車の中あたりで何か無....
電気風呂の怪死事件」より 著者:海野十三
に判明した。 「主任殿、御苦労さまでした。非常線にひっかかった怪しい奴は、みんな留置所へ打ち込んであります。そして、たった一人|全くおかしな奴がいるんです……」....
電気看板の神経」より 著者:海野十三
睨まれたのも致方ないことであった。 電気商の京ぼんが翌日の取調べ続行のため冷い留置場の古ぼけた腰掛の上に、睡りもやらぬ一夜を送った其の翌朝のことだった。事件急....
ネオン横丁殺人事件」より 著者:海野十三
に、ちょっと寄って、偶然一平のことを聞いてみましたところ、意外にも一平は上野署に留置されていることが判ったんです」 「なんだ、一平は上野に抛りこまれているって?....
疑問の金塊」より 著者:海野十三
いつは冗談だが、こいつは儲け話なんだ。相手は屹度買うよ。彼奴等はきっと今朝がた、留置場のカンカン寅と連絡をしたのだ。そのとき買っとかなけれア手前たちと縁を切るぞ....
蠅男」より 著者:海野十三
したらしいことが、その風体からして推しはかられた。 帆村は、すぐさま村松検事の留置されている警察署へゆくかと思いの外、彼はその前を知らぬ顔して、自動車をとばし....
鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
《つと》まると思うのか」 「何をいう。いい気になって……」 課長は目賀野を元の留置場《りゅうちじょう》へ戻した。 怪賊《かいぞく》烏啼《うてい》 その....
一坪館」より 著者:海野十三
収されたものもあり、とんでもない安値で強制買上げになったものもあった。 三人が留置場から出たときには、仕事がなくて、食べるに困った。その結果、とうとう悪の道へ....
爆薬の花籠」より 著者:海野十三
はぎくんときました。だって、これは秘密になっていますが、トラ十は五日前に、ここの留置場を破って逃げ出して、今はここにいないんです。だからうっかりしていると、トラ....
火星兵団」より 著者:海野十三
むを得ず、博士の自由をおしばりすることになるかもしれませんぞ」 「ははあ、わしを留置場へおしこめると言うのでしょう。うむ、やりたければ、どうぞおやりなさい。しか....
一九五〇年の殺人」より 著者:海野十三
が先だ。ここへ引立ててこい」 チェリーを一|服喫っているところへ、ヤーロ親分が留置場から連れられてきた。 「課長さん。早速ですが自白しますよ。レッドの奴をバラ....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
二、三人の巡査が一度に二葉亭に躍り蒐って戸外へ突飛ばし、四の五のいわさず拘引して留置|檻へ投げ込んでしまった。徳永店員を初め在留日本人はこの報を得て喫驚し、重立....
まあまあ居士の弁」より 著者:浅沼稲次郎
に市ヶ谷刑務所にぶち込まれたのと、足尾事件の時と、この二度である。 その代り、留置場入りは、枚挙に遑がない。演説会で中止命令に服さないといっては持って行かれ、....
私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
だ。そして多少ホトボリもさめたろうと町へ出てくると警察に検挙され、阿仁合警察署に留置された。ところが今度は鉱夫たちが警察署に大挙押しかけてきて、警察が私たちの生....