»
畝る
「畝る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
畝るの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「海異記」より 著者:泉鏡花
西さ向けば、西の方、南さ向けば南の方、何でもおらがの向いた方で聞えるだね。浪の
畝ると同一に声が浮いたり沈んだり、遠くなったりな、近くなったり。 その内ぼやぼ....
「絵本の春」より 著者:泉鏡花
に、揃って一尺ほどずつ、砂の中から鎌首を擡げて、一斉に空を仰いだのであった。その
畝る時、歯か、鱗か、コツ、コツ、コツ、カタカタカタと鳴って響いた。――洪水に巻か....
「唄立山心中一曲」より 著者:泉鏡花
……絞の紅いのがね、松明が揺れる度に、雪に薄紫に颯と冴えながら、螺旋の道条にこう
畝ると、そのたびに、崖の緋葉がちらちらと映りました、夢のようだ。 視る奴の方が....
「灯明之巻」より 著者:泉鏡花
。が草深い雑木の根を、縦に貫く一列は、殿の尾の、ずんぐり、ぶつりとした大赤楝蛇が
畝るようで、あのヘルメットが鎌首によく似ている。 見る間に、山腹の真黒な一叢の....
「星女郎」より 著者:泉鏡花
け追っ懸け、お綾が擦ると、腕へ辷って、舞戻って、鳩尾をビクリと下って、膝をかけて
畝る頃には、はじめ鞠ほどなのが、段々小さく、豆位になって、足の甲を蠢めいて、ふっ....