略儀[語句情報] »
略儀
「略儀〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
略儀の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「佐橋甚五郎」より 著者:森鴎外
の四色《よいろ》である。江戸の将軍家への進物《しんもつ》十一色に比べるとはるかに
略儀《りゃくぎ》になっている。もとより江戸と駿府とに分けて進上するという初めから....
「伯爵の釵」より 著者:泉鏡花
の人立を遮るためと、用意の紫の幕を垂れた。「神慮の鯉魚、等閑にはいたしますまい。
略儀ながら不束な田舎料理の庖丁をお目に掛けまする。」と、ひたりと直って真魚箸を構....
「歌行灯」より 著者:泉鏡花
なった気で、薄暗いまで奥深いあの店頭に、真鍮の獅噛火鉢がぴかぴかとあるのを見て、
略儀ながら、車の上から、帽子を脱いでお辞儀をして来た。が、町が狭いので、向う側の....
「百姓弥之助の話」より 著者:中里介山
は取りあえずその雑誌社へ向けて次のような葉書を書いた。 貴店益々御清栄奉賀候、
略儀ながら取りあえず葉書を以て申上候儀は貴店御発行の能率新報最近号のうち「国民皆....