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略記
「略記〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
略記の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「無題」より 著者:夏目漱石
非常に嬉しいのであります。――それだけです。 (東京高等工業学校校友会雑誌所載の
略記による) ――大正三年一月十七日東京高等工業学校において――....
「映画の世界像」より 著者:寺田寅彦
価値は一段高くなるであろう。 以上は映画の世界像における力学的各要素を筋書的に
略記したに過ぎない。他日機会があったら、もう少し詳しくこれらのおのおのについて検....
「俳句の精神」より 著者:寺田寅彦
てみたいと思う自己流の俳句観のはしがきのような意味で、やはり自己流の俳句源流説を
略記して一つには初心読者の参考に供し、また一つには先輩諸家の批評を仰ぎたいと思う....
「地獄の使者」より 著者:海野十三
、それらをつなぐもつれた針金のような鉛筆の跡が走りまわっていた。それは帆村独特の
略記号であった。それが解読できるのは、帆村自身の外には、彼の助手の八雲|千鳥《ち....
「流線間諜」より 著者:海野十三
ゃないか。プリンス、オヴ、ウェールス岬――つまり P. R. WALES はその
略記号なのだ。これで読めた。この暗号は、ベーリング海峡を挟んだ二つの岬の名を示し....
「ラジオ雑感」より 著者:寺田寅彦
話しかけることになった。 事の顛末を記録するためには先ずわが家のラジオの歴史を
略記する必要がある。 東京で一般的放送が開始されて後も、しばらくの間は全く他所....
「少年連盟」より 著者:佐藤紅緑
しいあいだがらである。 その他の少年をいちいち紹介するために、国籍と年齢を左に
略記する。 日本 大和富士男(一五) 同弟次郎(一〇) アメリカ ドノバン(....
「法隆寺再建非再建論の回顧」より 著者:喜田貞吉
大安寺資財帳を見ると、この寺は草創以来明らかに数度火災に罹ったもので、ことに扶桑
略記によれば、近く和銅四年にも炎上し、大安寺碑文と称するものにもこの寺焼失の事が....
「オシラ神に関する二三の臆説」より 著者:喜田貞吉
びと、東北地方におけるオシラ神との間に連絡を示すものと思われる一つの記事が、扶桑
略記によって伝えられている。同書天慶二年の条に「或記」というものを引いて、 近日....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
ら、医術とは全く関係がない」といって断った。しかるに名刺には Dr. ph. と
略記してあるために、ドクトル・オブ・フィジックスと解し、日本の物理博士と申した者....
「本朝変態葬礼史」より 著者:中山太郎
、箕の先より米を取り食い、門口の柱を廻りて内に入るなり。(土佐群書類従豊永郷葬事
略記) この記事は明治三年に認《したた》められたものであるが、かなり古風な葬....
「長崎の鐘」より 著者:永井隆
してしまう。 原子爆弾の原子病は果たしてどんな症状を呈したかというと、大体以上
略記した過去の放射線医学の知識に一致するものであった。原子爆弾の場合に作用した放....
「回顧と展望」より 著者:高木貞治
テムが輸入されたのではないか――と思われる.それから,サルモンの代数曲線論,例の
略記法か何かで,我々はそれが射影幾何学であることを知らずに習った訳なのだ. ま....
「獅子舞雑考」より 著者:中山太郎
関する先輩の研究 私は管見を述べる前に、既載の代表的研究の論旨を検討し、それを
略記する。そして喜多村翁の所説は、獅子舞は西域の亀茲《きじ》国の舞楽が、支那の文....
「春雪の出羽路の三日」より 著者:喜田貞吉
そしてそれがこの金沢八幡社の恒例祭日にも行われているのだ。伊藤君記述の『八幡神社
略記』に、「八幡宮の北方に当る村落を仙北の北浦と称し、此地方に於ける妙齢の女子、....