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略述
「略述〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
略述の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「国語音韻の変遷」より 著者:橋本進吉
に至るまで千二、三百年の間に国語音韻の上に起った変遷の重《おも》なるものについて
略述したのであるが、これらの変遷を通じて見られる重なる傾向について見れば、 (一....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
) 史話 史書や伝記に載った虎に関する話はすこぶる夥しいから今ただ手当り次第に
略述する事とせり。まず虎が恩を人に報じた例を挙げると、晋の干宝の『捜神記』に廬陵....
「善の研究」より 著者:西田幾多郎
統一の極致であるということができる。 已《すで》に意志の統覚作用における地位を
略述した所で、今度は他の観念的結合、即ち聯想および融合との関係を述べよう。聯想に....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
、ハヌマンの忠義を語るごとに涙下る者少なからぬを見た。今ジュボアの書等より採って
略述する。文中人名に漢字を当てたは予の手製でなく実に符秦の朝に支那に入ったカシュ....
「『新新訳源氏物語』あとがき」より 著者:与謝野晶子
必要もない。 私は今を去る二十八年の昔、金尾文淵堂主の依頼によって、源氏物語を
略述した。新訳源氏物語がそれである。森林太郎、上田敏二博士の序文と、中沢弘光画伯....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
うのがこの不思議な家のありさまであった。
八 心の次に石
精神的の方面を大
略述べた後に、その物質的方面の象《すがた》を少しく指摘することはむだではないだろ....
「西鶴と科学」より 著者:寺田寅彦
いてはなお色々述べたいこともあるが、ここではただ表題に関係のあると思われる事項の
略述に止めた。甚だ杜撰なディレッタントの囈語のようなものであるが、一科学者の立場....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
あるけれども、しかし『ロウマ帝国衰亡史』に詳説されている事実、または私が今ごく概
略述べた事実でさえも、これら民族の最も強大な増加の傾向、及びその再三の損失を自然....
「書籍の風俗」より 著者:恩地孝四郎
貼附けたものなどもある。小形の聖書などにみるあれである。 以上で大体装綴様式を
略述したことになるが、各々その工程形態によって、性質があるから、装案者はそれを味....
「数学史の研究に就きて」より 著者:三上義夫
沢利喜太郎博士が巴里《パリ》で開かれた万国数学会議に出席して、日本の数学のことを
略述されたものがあって、この藤沢博士の論文は短篇ではあるが、かの国でははなはだ有....
「妖怪学」より 著者:井上円了
心象の本源にさかのぼり、妖怪の真相を開現するにほかならざるなり。 以上、総論を
略述し終わりたれば、これより、二、三の種類を挙げて説明を試みんと欲す。しかしてそ....
「江戸芸術論」より 著者:永井荷風
事を欲して止《や》まずと論じぬ。 余はフェノロサが試みたる最も専門的なる研究を
略述してこの画家の評論を終るべし。春信が明和二年始めて多数の板木を用ゐて錦絵を案....
「本朝変態葬礼史」より 著者:中山太郎
、それは必ずしも変態の葬礼とは言えぬけれども、それかと言うて常態とも想われぬので
略述する。魏志の倭人伝によると女酋卑弥呼が死んだ折に、奴婢百余人を殉葬したとある....
「雪」より 著者:中谷宇吉郎
、その分類は最近まで一般に用いられて来たものである。 以上は雪華研究の歴史を大
略述べたのであるが、かくて六世紀に亙《わた》る長期間を経たのち、われわれに最も親....
「建国の事情と万世一系の思想」より 著者:津田左右吉
べたことには、それぞれ根拠があるが、今はそういう根拠の上に立つこの建国史の過程を
略述したのみであって、一々その根拠を示すことはさしひかえた。ところで、もしこの歴....