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「番号〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

番号の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
」より 著者:芥川竜之介
こう云う控室へ来、少しも抑揚《よくよう》のない声にちょうど面会の順に当った人々の番号を呼び上げて行った。が、僕はいつまで待っても、容易に番号を呼ばれなかった。い....
お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
ぐに立ち上った。 「そうか。じゃ先生はもう御出かけになりましたでしょうかってね。番号は小石川《こいしかわ》の×××番だから、――」 賢造の言葉が終らない内に、....
妖婆」より 著者:芥川竜之介
て流れたり、撞《つ》く人もないニコライの寺の鐘が、真夜中に突然鳴り出したり、同じ番号の電車が二台、前後して日の暮の日本橋を通りすぎたり、人っこ一人いない国技館の....
婦系図」より 著者:泉鏡花
中に、この一室だけは、行きがけになぜか残したもので。…… と見ると胡粉で書いた番号の札に並べて、早瀬主税と記してある。 道子は間に立って、徐に左右を見返り、....
暗号の役割」より 著者:海野十三
八字、第十四字、第十六字、第十九字、第二十七字、第三十字……となる。試みに、その番号に相当する文字を、後半の百文字の中から拾ってみよう。 すると第五字(イ)、....
化銀杏」より 著者:泉鏡花
たきり椅子にかかッて、こう、少しうつむいて、肱をついて、黙っているッて。呼ばれた番号の奴は災難だ。大きに下稽古なんかして行かなかろうものなら、面くらって、(先生....
明日」より 著者:井上紅梅
一散に走った。 早朝ではあるが何家にはもう四人の病人が来ていた。彼女は四十仙で番号札を買い五番目の順になった。 何小仙は指先で寶兒の脈を執ったが、爪先が長さ....
暗号数字」より 著者:海野十三
、今から三十分後、日比谷公園内のどこそこに立っていてくれ、すると自分はこれこれの番号のついた自動車に乗ってそこを通るから、そこで車に一緒にのってくれるように、あ....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
実験が終るとそれを少し書きなおし、一部の順序を換えたり、不要の箇所を削ったりし、番号のついた節を切る。 デ・ラ・リーブは「ファラデーは予め一定の考案を持つこと....
狂人日記」より 著者:秋田滋
ている様を見よ。見知らぬ? ああ、これが問題となる言葉なのだ。われわれは生き物に番号を附ける。その結果として、殺すことが犯罪になるのだ。生き物が生れ出ると、われ....
三枚続」より 著者:泉鏡花
ねえ、で愛吉はつかつかと。 かかる馴染でお出入といったような怪我人であるから、番号も遠慮もない、愛吉は四辺構わず、 (おう、柴田さん、この、診察所、と黒塗の板....
死体室」より 著者:岩村透
から、呼鈴の電線がつづいているので、その室で呼ぶと、此処で電鈴が鳴って、その室の番号のついてる札が、パタリと引繰返るという風になっているのだが、何しろ、彼も初め....
不吉の音と学士会院の鐘」より 著者:岩村透
ルマンという道路で、私は六十六番の肉屋の二階にいたが、この店の目的とする下宿屋の番号さてそれはよく解らない。しかし同じ町内であるが、つまり思出の一つであるのだが....
淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
らないように誰いうとなく言い囃したので、疱瘡痲疹の流行時には店前が市をなし、一々番号札を渡して札順で売ったもんだ。自然遅れて来たものは札が請取れないから、前日に....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
室中に四人または八人の寝台を有す。ゆえに、船客四百人くらいをいるる余地あり。その番号中に十三番室なきは、欧米の迷信に起因す。西洋人の十三の数をいとうは、わが邦人....