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異俗
「異俗〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
異俗の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「蘭学事始」より 著者:菊池寛
内通辞を通じて、カピタンにいろいろな質問をした。それが、たいていはオランダの異風
異俗についての、たわいもない愚問であることが多かった。カピタンの答によって、それ....
「「日本民族」とは何ぞや」より 著者:喜田貞吉
興さば則ち賊を滅ぼすに堪へず、多く兵を動かさば」と命じ給うた。これ実に我が皇が、
異俗に対する大方針を明示し給うたものである。されば古史の示すところ、敵に対するに....
「「ケット」と「マット」」より 著者:喜田貞吉
つて山間に取り遺された先住民存在の伝説は甚だ多い。播磨風土記には、多可郡の山間に
異俗の部落二箇所を挙げてある。吉野山間の国樔人は言うまでもなく、前記言語容貌他国....
「国栖の名義」より 著者:喜田貞吉
大和吉野の山中に国栖という一種の
異俗の人民が居た。所謂|山人の一種で、里人とは大分様子の違ったものであったらしい....
「憑き物系統に関する民族的研究」より 著者:喜田貞吉
あるまいか。 元来飛騨は山奥の国であって、なお大和吉野の山中に国栖人と呼ばれた
異俗が後までも遺っていた様に、また播磨風土記に同国神崎郡の山中には、奈良朝初めの....
「山の人生」より 著者:柳田国男
ことができないのです。『播磨風土記』を見ると、神前郡大川内、同じく湯川の二処に、
異俗人|三十許口ありとあって、地名辞書にはこれも今日の寺前・長谷二村の辺に考定し....
「「エタ」名義考」より 著者:喜田貞吉
に同化して、その踪跡を失ったに相違ない。しかしその中には取り残されて、時に山中の
異俗として、或いは祖先以来の浮浪の風を存して山家の様なものになって、後世に遺った....