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「異変〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

異変の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
ある宇宙塵の秘密」より 著者:海野十三
やがてスクリーンの上から消えた。はじめは軽いことに考えていたが、そのときには一大異変が起っていたのだ。 「号外放送! ただいま『赤鬼号』は徐々に動きだしました。....
階段」より 著者:海野十三
っぱしから判事の取調べをうけた。殊に僕は、博士に一番近い場所に居て、しかも博士の異変を最初に発見したというところから、とりわけ厳しい尋問に会わなければならなかっ....
海底大陸」より 著者:海野十三
はきだすようにいったが、きゅうに声をふるわせて、 「――事務長、とにかくこれは大異変だよ。ぼくたちは、もう運転の自信を失ってしまったんだ。もう総辞職だ。しかも英....
怪星ガン」より 著者:海野十三
ろしい声でうなった。それはどうしても野獣の叫び声としか思われなかった。 大異変 ギンネコ号では怪人ガスコの命令により、宇宙線レンズ砲が、むくむくと動きだ....
海底都市」より 著者:海野十三
ふく》をのべてくれた。 「じゃあ、行ってくるよ」 「しっかり頼んだよ」 「なんか異変があったら、すぐ救い出してくれるんだよ。いくら僕がこの海底都市では幻の人間だ....
宇宙尖兵」より 著者:海野十三
きは、頭が変になったのではないかと思ったので、別にさわぎはしなかった。 これを異変として、はっきりおどろきの声を出したのは、いつか倶楽部の壁にミミが吊り下げた....
宇宙戦隊」より 著者:海野十三
テレビジョンの上にある、楕円型のノクトビジョンの受影幕に注意力をむけている。何か異変が見つかったら、すぐさま処置をとらないと、竜造寺兵曹長の二の舞を演ずることに....
火星兵団」より 著者:海野十三
、五人の者は、倒壊した建物の下敷になって、姿は見えなくなった。 思いがけない大異変であった。五人の運命はどうなったか? 思いもよらない大地震に、蟻田博士の....
火葬国風景」より 著者:海野十三
哮し、そして藻掻いた。 そのときだった。実にそのときだった。 なんだか一つの異変が、横合から流れこんで来た。それは有り得べからざる奇蹟の様に思われた。一陣の....
陽炎座」より 著者:泉鏡花
引被せて、青月代が、 「ともに冥途へ連行かん。」 「来れや、来れ。」と差配は異変な声繕。 一堪りもなく、饂飩屋はのめり伏した。渋団扇で、頭を叩くと、ちょん....
薄紅梅」より 著者:泉鏡花
を、あの臭い息で笛で吹くんだ。生命知らずが、誰にも解りこないから、歌を一つ一つ、異変、畜類な声を張り、高らかに唱って、続くは横笛、ひゃらひゅで、緞子袴の膝を敲く....
化銀杏」より 著者:泉鏡花
、ある。」 と確乎として、謂う時病者は傲然たりき。 お貞はかの女が時々神経に異変を来して、頭あたかも破るるがごとく、足はわななき、手はふるえ、満面|蒼くなり....
星女郎」より 著者:泉鏡花
した。 発奮んで、ずるずると来た奴が、若衆の足許で、ころりと飜ると、クシャッと異変な声を出した。 こいつ嗅がされては百年目、ひょいと立って退ったげな、うむと....
三枚続」より 著者:泉鏡花
えや、何ていう口つきだ、もう一度あの、ふァふァを遣らねえか。いや、譬えようのない異変な声だぜ、その饒舌る時の歯ぐきの工合な、先生様の嫌な目つきよ、奥方のこの足の....
活人形」より 著者:泉鏡花
の谺に響いて……きい――きいっ。「ああ、嫌否な声だ。「は――我ながら何ともいえぬ異変な声でございます。と泰助と顔を見合せ、亭主は膝下までひたと摺寄り、「ええそれ....